◇リツイート3万7000件超

 寺社の「御朱印」集めがブームになる中、発行した御朱印帳がインターネットオークションで転売されていることに気付いた神社の宮司がツイッター上で「神社の頒布品で利益を得るのは許せない。もう来ないで」と投稿した内容が注目を集めている。大半は「罰当たりだ」などと好意的だが、中には「買ったものをどうしようと自由」との声もあり、「御朱印」のあり方を巡る議論に発展している。

 御朱印は、寺の本尊の名や神社名などが墨書され、朱印が押されたもので、本来は参拝した証しとなるもの。近年は集めるために「スタンプラリー」と銘打ったイベントを行う寺などもあるとされる。

 茨城県守谷市の八坂神社は5月下旬、祭神素戔嗚尊(すさのおのみこと)が八岐大蛇(やまたのおろち)を退治する凝った絵柄の御朱印帳を200冊発行。1冊1600円で譲渡している。

 その後、下村良弘宮司(42)が、18日にオークションサイトを閲覧したところ、譲渡時の約3倍の価格で転売されていたのを発見。同日、同神社の公式ツイッターで「御朱印帳は神徳を得られるよう祈願しています。一般商品とは違う」などと転売しないよう呼びかけたところ、またたく間に拡散。20日午前にはリツイートが3万7000件を超えた。

 リツイートのコメントは、「そちらの神様は来る人を選ぶのか」といった反発から、「モラルの問題」と下村さんを擁護する内容までさまざま。下村さんは「転売は違法ではないが残念。転売目的の方は来ないでくださいと伝えたつもりだが、(ツイッターの)限られた字数で説明するのは難しい」と困惑している。【安味伸一、川崎健】