明治維新で活躍した岩倉具視(1825〜83)が一時期隠れ家として住んだ「岩倉具視幽棲(ゆうせい)旧宅」(京都市左京区岩倉上蔵町)で、普段は閉じられている正門が16日、一般向けに開放された。坂本龍馬ら幕末の志士が岩倉を訪ねた時に通ったとされる門で、訪れた人たちは感慨深げに門をくぐっていた。

 大政奉還150周年を記念し、岩倉の命日(7月20日)に合わせ「坂本龍馬も通った正門から入ろう」と題して企画された。旧宅は国史跡で、正門は通常は管理上の問題から閉じられ、見学には通用門が使われている。この日は普段は入れない建物内部も一般開放。学芸員による特別解説もあった。

 石川県能美市から訪れた深田勉さん(66)は「幕末の歴史が好きで初めて訪れた。当時の雰囲気が感じられて良かった」と笑顔を見せた。学芸員の重岡伸泰さん(45)は「門の高さは当時と変わらない。岩倉や龍馬と同じ視点をぜひ味わってほしい」と話していた。

 正門は20、23両日も開放される。午前9時〜午後5時。入場料は大人300円、中学・高校生200円、小学生以下100円。【大東祐紀】