立教大山岳部の登山隊(堀田弥一隊長)が1936年に日本人として初めてヒマラヤの未踏峰ナンダ・コート(6867メートル)に初登頂してから80年を経たのを記念し、再登頂に挑む遠征隊一行が17日、成田空港からインドのニューデリーに向け出発した。

 遠征隊は、登山家の大蔵喜福さん(66)を隊長として、立教大山岳部OB2人を含む5人と、登頂の様子などを記録する毎日映画社の撮影隊4人の計9人。遠征隊は今回、堀田隊長らが登頂の証しとして山頂に埋めた立教大の校旗、毎日新聞社旗などを探し、日本山岳史に残る初登頂の偉業を検証する。

 81年前の登山隊は立教大山岳部員4人に、大阪毎日新聞運動部の竹節作太記者が加わった。竹節記者は当時、世界で初めて35ミリフィルムで登頂の様子を撮影し、山岳ドキュメンタリー映画「ヒマラヤの聖峰 ナンダ・コット征服」を残した。このフィルムは昨夏、日本山岳会の倉庫で発見された。

 大蔵隊長は出発前に「堀田隊長たちの功績を後世に語り継ぐきっかけにしたい」と抱負を述べた。また、最年少で参加する立教大山岳部OBの鈴木拓馬さん(24)は「大先輩の足跡を実感してきます」と話した。登頂は10月5日を予定している。【上遠野健一】