異業種交流組織「毎日21世紀フォーラム」の168回例会が8日、大阪市天王寺区のシェラトン都ホテル大阪であった。将棋の谷川浩司九段(55)=十七世名人資格者=が、「先を正しく読む」と題して、約200人を前に将棋の魅力を語った。

 谷川九段は、棋士が対局中に働かせている「読み」について、「生い茂る木々のうち、どれが最も太いかを真っすぐに見分ける能力」と表現。「一度にたくさん読むより、正しく読むことが大切だ」と話した。その上で、そうした読みは知識や経験などの研さんから生まれるとし、「常識や本筋が分からないと、プロにはなれない」と話した。

 また、ここ数年の人工知能(AI)との対局については「先入観にとらわれないAIとの棋譜の研究を通じて、棋士の発想が自由になってきた」と棋界への影響を指摘。今年、活躍した藤井聡太四段(15)に対しては「中学生と思えない落ち着きがある。公式戦の大きな舞台で対局したい」と話した。【土居和弘】