ふるさと納税の返礼品で、真珠製品を中止した三重県鳥羽、志摩両市の昨年12月と今年1月の寄付金額が、前年同月比で半分以下に激減していたことが分かった。昨年度の県内市町の寄付金額は、志摩市が1位、鳥羽市は2位だったが、このまま推移すると上位ランクの座を他の市町に明け渡すことになりそうだ。

 ◇前年比で半分以下 昨年12月、今年1月

 返礼品競争の過熱を受け、総務省は昨年4月、真珠製品を「資産性の高い宝飾品」として、返礼品から除外を求めた。一時期、反発した鳥羽、志摩両市だったが、押し切られる形で昨年11月末で中止した。

 鳥羽市によると、昨年12月に入金された寄付額は約8390万円で、前年12月の2億940万円の約4割に激減。今年1月も590万円で、前年1月の1260万円の半分以下に落ち込んだ。

 昨年4〜11月の寄付総額は3億8920万円と順調に伸びていたが、真珠製品の中止が影響し、年度総額は「5億円をわずかに上回る程度」(企画財政課)との見通しだ。

 志摩市も昨年12月の寄付額が6730万円で、前年12月の1億7940万円の4割以下に激減した。今年1月は3990万円で、前年1月の1億9630万円の2割程度にまで落ち込んだ。昨年4〜11月の寄付総額は2億4620万円で、県内最高だった昨年度の7億8670万円には遠く及びそうにない。

 落ち込んだ背景には、同じく総務省から見直しを求められた返礼率5割の宿泊券の扱いの取りやめも絡んでいる。鳥羽市の事実上の宿泊券にあたる「感謝優待券」は、昨年4月から返礼率を5割から3割に下げた「周遊券」に変更した。昨年3月に「プレミアム宿泊券」を中止した志摩市は同10月、寄付額に応じホテルをランク付けした「おもてな志摩(しま)す券」として復活させたが、人気は取り戻せていない。【林一茂】