ラグビー・ワールドカップ(W杯)は9日、熊谷ラグビー場での最終試合となるアルゼンチン―米国戦があり、47―17でアルゼンチンが勝利した。熊谷市内の小学生や海外ファンなど観客2万4377人が声援を送り、大盛況のフィナーレを迎えた。最終日のファンゾーンも国内外の客でにぎわい、市民らは「この経験をレガシー(遺産)にして未来につなげたい」と、ラグビータウン熊谷のさらなる飛躍を誓った。【大平明日香】

 さわやかな秋晴れとなった9日、熊谷市内の小学校15校からは約5000人が観戦に訪れた。試合が始まると、両国の国旗をデザインしたうちわを振りながら、「U・S・A」「アルゼンティーナ」と精いっぱいのエールを送っていた。7日に米国代表と交流した熊谷西小6年の渡辺朋美さん(12)は「どちらも応援したくなる。でも、贈った千羽鶴がベンチに飾ってあるので、アメリカ寄りかな」とはにかんだ。

 小川町の全中学3校の3年生計約230人も観戦し、西中の菅原海人(かいと)さん(15)は「サッカーより展開が早くてドキドキする。やってみたい。ラグビー部をつくっちゃおうかな」と興奮気味に話した。

 試合終了後、3試合でボールボーイを務めた熊谷高と熊谷工業高のラグビー部員計9人は晴れ晴れとした表情。熊谷高2年の永嶋信一郎さん(16)は「緊張したけれど、楽しめた。選手の迫力を目と耳、全てで体感できた」と話した。

 大会ボランティアも帰りの観客に沿道で手を振り続けるなど、最後までおもてなしした。英語とスペイン語の通訳ボランティアを務めた熊谷市の佐藤陽子さん(74)は「積極的に話しかけて喜んでもらえた。終わってしまうのがさみしい」としみじみした様子。各国の国歌を歌った「熊谷ラグビー合唱団」団長の臼杵健さん(43)は「これからもラグビータウン熊谷を発信していきたい。次はトップリーグの試合を満員にしたい」と満面の笑みを浮かべた。