晴天となった「みどりの日」の4日、三重県伊賀市下友生の県上野森林公園で「初夏の昆虫観察会」が開かれた。参加した親子連れら約20人は県内有数の生息地で、絶滅危惧種「キバネツノトンボ」の説明を受けながら、羽化したばかりのメスを間近で観察したほか、飛び交うクマバチなどを捕らえるなど虫網を持って園内を巡りながら昆虫探しを楽しんでいた。

 参加者たちは、スタッフから「新緑の季節、青々とした葉っぱが変にちぎれていたり、穴が開いたりと不自然なものがあれば虫が食べた痕跡。食べた虫が近くにいるので、葉の裏側などを探して見つけてみよう」などと、昆虫を見つけるコツなどを教わった。早速、枝から伸びる葉っぱを手元にたぐり寄せ、光ですかしながら、昆虫がいないかを確かめていた。

 スタッフによると、希少なキバネツノトンボは4月から6月にかけて発生し、黄色と黒色のハネと長い触覚が特徴。キバネツノトンボはトンボではなくアリジゴクの仲間で、幼虫はアリジゴクそっくりだという。

 両親と一緒に参加した伊賀市の増田龍さん(9)、大さん(7)兄弟は「珍しいキバネツノトンボが見られて良かった。(大型連休は新型コロナウイルスの影響で)どこにも出掛けられなかったので、家族みんなで昆虫を探せて楽しかった」と喜んでいた。【行方一男】