富山県境に近い金沢市の医王山(いおうぜん)(939メートル)で4日、小学生の子供2人とともに行方不明になり、5日朝に無事救助された同市の男性(44)は救助される直前、妻(42)のスマートフォンに「(捜索する)みんなの声聞こえます」と無事を知らせるメッセージを送っていた。

 富山県警南砺署によると、男性は4日昼、長男(10)と長女(8)、義母(69)の計4人で入山し、下山途中で道に迷った。義母は4日夜に捜索隊によって発見され救助されたが、男性と子供2人は山で一夜を明かした。3人は5日朝、標高630メートル付近の山の斜面にいたところを発見され、午前8時ごろ、ヘリコプターで無事救助された。3人ともけがはなく、意識もはっきりしているという。

 捜索拠点となった富山県南砺市祖谷の山小屋「国見ヒュッテ」で救助を待っていた男性の妻が取材に応じた。5日午前7時22分に男性から「みんなの声聞こえます」と捜索隊が近くまで来ていることを知らせるメッセージがスマートフォンに届いたという。不安な一夜を過ごしたという妻は救助の一報を聞き、「見つかってよかった。ほっとした。捜していただいてありがとうございました」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。【高良駿輔】