太平洋戦争末期の沖縄戦(1945年)などの犠牲者を悼む「慰霊の日」の23日、沖縄にゆかりのある著名人らが相次いでSNSに平和への思いを投稿した。【佐野格】

 ◇「平和であるために ちゃんと知る」

 沖縄を舞台にしたNHK連続テレビ小説「ちむどんどん」の主人公を演じる俳優の黒島結菜さん(沖縄県糸満市出身)は、自身のインスタグラムに次のように投稿した。

 <6月23日 今日は慰霊の日 今も世界のどこかでは戦争が起こっていて たくさんの人が犠牲になっていて 過去から学ぶことがあるのに すぐ忘れてしまうから 覚えておかないといけないから>

 <平和であるために ちゃんと知る 自分の近くにいる人を大切にする 周りの人をハッピーにできたら きっと幸せの連鎖で世界がハッピーになるはず 自分も大切に ラブそしてピース>

 ◇「同じ悲しみを繰り返さないために」

 宜野湾市生まれのタレント、ryuchell(りゅうちぇる)さんも次のようにツイートした。

 <戦争体験者も減っている中“戦争なんて昔の事だ”と思う方もいるかもしれないけど、同じ悲しみを繰り返さない為に、今を生きる僕たちが受け継がないといけない想いと、行動すべき事があります。正午0時、戦没者の方にご冥福と共に、平和を守り続ける意志を誓い、うーとーとーしましょう>

 沖縄市出身の歌手、ISSAさんも「慰霊の日 黙禱致しました」とつぶやき、沖縄出身の俳優、川平慈英さんは地元紙・琉球新報の記事とともに「心から強く平和を願い、祈ります」と投稿した。

 ◇「世界中、平和への祈りであふれて」

 那覇市出身の歌手、Coccoさんは、フェイスブックに<世界中が平和になれますように。今日は祈る。ただ、馬鹿みたいに祈る>などとつづった文章を公開。

 さらにツイッターにはこう投稿した。

 <追悼式に繋がる前に全国放送のアナウンサーが「本土復帰50年という節目の年。今日、慰霊の日を迎えた沖縄は、平和への祈りで溢れています」みたいなことを言った。今日、沖縄だけで祈りが溢れてるみたいだな、と思った。沖縄だけの行事なんだ、と思った。世界中、平和への祈りで溢れてくれ、と願う>

 ◇「先人たちへの感謝、忘れない」

 慰霊の日に関連する投稿は出版界やスポーツ界からも。

 沖縄に関する書籍を多数出版している岩波書店は「県民の4人に1人が犠牲になった沖縄戦から77年。そして、沖縄の厳しい現実は、今もなお続いています。沖縄からの問いかけに私たちはいかに応答しうるのでしょうか」とツイートした。

 小学館のヒーロー雑誌「てれびくん」編集部は、沖縄出身で初期のウルトラマンシリーズに関わった脚本家、金城哲夫さんと上原正三さんの名を挙げ、「両氏は幼少期を沖縄で育ち、金城氏は当時6歳で苛酷な沖縄戦を生き抜き、上原氏は当時8歳で県外疎開したまま戦況悪化で戦後まで那覇に戻れませんでした」と投稿した。

 また、バスケットボール男子Bリーグ1部の琉球ゴールデンキングスは、ホームページやツイッターの公式アカウントに<今日の沖縄を創り上げた先人達への感謝を忘れず、伝統と文化のある沖縄で、今後もより良い社会の形成に貢献していけるよう努めて参ります>との決意を記した。