日本文学振興会は11日、第173回芥川賞・直木賞の候補作を発表した。両賞合わせて10人の作品がノミネートされた。選考会は7月16日、東京都内で開かれる。
芥川賞には計4人が候補に挙がり、このうち初ノミネートが2人、2回目が2人。2回目の米国出身、グレゴリー・ケズナジャットさんは2021年に「鴨川ランナー」で京都文学賞を受賞し、作家デビュー。23年、早稲田大学坪内逍遥大賞奨励賞も受賞している。詩人の向坂(さきさか)くじらさんは、24年に初の小説で候補入りし、2作目の今作もノミネート。駒田隼也さんは今年、群像新人文学賞を受賞したデビュー作で初の候補入り。同じく初候補の日比野コレコさんは22年、文芸賞を受賞してデビュー。候補者の中では唯一の00年代生まれだ。
直木賞は候補者6人のうち半数が初のノミネート。塩田武士さんはこれまでに山田風太郎賞や吉川英治文学新人賞を受賞した実力派。夏木志朋さんは2作目で初の候補入りとなった。青柳碧人(あいと)さんは「浜村渚の計算ノート」シリーズなどで知られる。2回目のノミネートの芦沢央(よう)さんは「夜の道標」で23年に日本推理作家協会賞を受賞。同じく2回目の逢坂冬馬さんは22年、「同志少女よ、敵を撃て」で本屋大賞1位に輝いた。3回目の候補となった柚月裕子さんは大藪春彦賞や日本推理作家協会賞受賞のキャリアを持つ。【清水有香、松原由佳】
<芥川賞>
グレゴリー・ケズナジャット(41)「トラジェクトリー」文学界6月号 ②
駒田隼也(30)「鳥の夢の場合」群像6月号 初
向坂くじら(31)「踊れ、愛より痛いほうへ」文芸春季号 ②
日比野コレコ(21)「たえまない光の足し算」文学界6月号 初
<直木賞>
逢坂冬馬(39)「ブレイクショットの軌跡」早川書房 ②
青柳碧人(44)「乱歩と千畝 RAMPOとSEMPO」新潮社 初
芦沢央(41)「嘘と隣人」文芸春秋 ②
塩田武士(46)「踊りつかれて」文芸春秋 初
夏木志朋(36)「Nの逸脱」ポプラ社 初
柚月裕子(57)「逃亡者は北へ向かう」新潮社 ③
※50音順、敬称略。(年齢)は選考会当日現在、丸数字は候補回数


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