自民党の稲田朋美元防衛相が15日の衆院予算委員会の質問に立った。南スーダン国連平和維持活動(PKO)に派遣した自衛隊の日報問題などで昨年7月に辞任して以降、予算委で稲田氏が質問するのは初めて。この日の質疑では憲法改正などの保守色は封印し、地元・福井を含む豪雪問題の質問を中心に「安全運転」に終始した。

 稲田氏は冒頭で「質問の機会を与えてもらい、感謝申し上げる」と発言。国道8号で車約1500台が立ち往生した問題では「自衛隊の皆さまに昼夜分かたずご尽力いただき、感謝する」と低姿勢で謝意を示した。

 また麻生太郎副総理兼財務相は答弁で、稲田氏が党政調会長時代に発足させた財政再建の特命委員会に言及。「党の報告を踏まえ、歳出改革などで経済再生と財政再建の両立を達成できた」と稲田氏を持ち上げた。

 防衛相辞任後、公の場にあまり出ない稲田氏だが、自民党執行部には「ほとぼりが冷めつつある」という判断もあったようだ。安倍晋三首相はこの日は出席しておらず、稲田氏との質疑はなかった。

 ◇海江田氏は4年ぶりに

 またこの日、元民主党代表で立憲民主党の海江田万里氏も登場。予算委の質問は2014年7月以来約4年ぶりで、森友学園への国有地売却などを追及した。ただ、円相場への認識を質問した際、麻生氏から「(海江田氏は14年12月の衆院選で落選して)しばらく休んでおられたが、財務相が為替に関する発言はしないというのは今も変わっていない」とやり返される場面もあった。【光田宗義】