【ロンドン新井隆一】陸上の世界選手権は第8日の11日、ロンドン競技場で男子走り高跳び予選があり、2大会連続出場の衛藤昂(AGF)は2メートル22に終わり、同種目で日本勢初の決勝進出には届かなかった。

 追い込まれた2メートル26の3回目。衛藤は場内に手拍子を求め、気合いを入れ直した。力強く踏み込んだが、バーは体に当たって無情にも落下。「最後攻めきれなかったのか、体が目覚めていなかったのか、つかみ所のない感じだった。修正していけばいいと思っていた所で終わっちゃった」と衛藤。思わず手で顔を覆って悔しさを露わにした。

 初出場だった前回の15年北京大会、昨夏のリオデジャネイロ五輪はともに予選で敗退した。「技術的にちょろちょろ行っても追いつけない」と世界の壁の高さを痛感し、昨秋以降はこれまであまり着手していなかった筋力トレーニングを導入。股関節周辺などを鍛えた。筋力アップしたことで今季は助走スピードも上がり、成績も高いレベルで安定していた。

 飛躍が期待された今回。「出るだけの試合は今日で終わりにしようと思ったけど、3年連続で世界大会に出るだけで終わってしまった。成長しているのか、していないのかが分からない」。大舞台になると結果が出ないもどかしさが口をついた。