【シャーロット(米ノースカロライナ州)岸本悠】男子ゴルフの今季海外メジャー最終戦、全米プロ選手権は2日目の11日、当地のクウェイルホロー・クラブ(パー71)で第2ラウンドを行ったが、悪天候による約1時間40分の中断の影響で日没サスペンデッドとなった。第1ラウンドで15位だった松山英樹は、今大会ベストスコアの64で回って通算8アンダー。ケビン・キズナー(米国)と並んで暫定首位となった。同3位は2打差のジェーソン・デー(オーストラリア)。

 決勝ラウンドに進むのは70位まで。谷原秀人は通算4オーバーの暫定61位、小平智は通算5オーバーの同70位。池田勇太は、通算9オーバーの同106位と崩れ、予選落ちが濃厚になった。

 ◇松山、ティーショット輝き取り戻す

 何度もはねかえされてきた海外メジャーで、頂点が視界に入ってきた松山。課題に挙げていたティーショットが最終盤で輝きを取り戻したことが、何よりのプラス材料だ。

 本人がベストショットに挙げたのがホールアウトから一つ前の17番(パー3)の1打目。8番アイアンで狙い打ったボールはピン横2メートルについた。安定していたパットで沈め、この日7個目のバーディーを手にした。

 15番(パー5)の途中で悪天候のため、約1時間40分中断。「疲れていたのでいい休憩になった」という。その疲労の元凶が、それまでしっくりきていなかったティーショットだ。

 結果的にはフェアウエーをキープできていたが、自分の感覚とは一致しなかった。そのせいで、ずっと疲れを感じていたという。

 中断を経て、雨が降って芝が重くなり、大幅に環境が変わったが「普通にあること」と適応。結果的に、再開3ホール目でようやくイメージと結果が符合した。

 これまでは追う立場からの猛チャージを武器に健闘してきた松山。追われる立場で迎える決勝ラウンドで、ティーショットが安定すれば、大きな武器になる。【岸本悠】

 ◇池田「ひどいラウンドでした」

 79の大たたきで沈んだ池田は「ひどいラウンドでした」と顔色が土気色だった。序盤の2番(パー4)で、4パットしてしまいダブルボギー。「引きずってはいなかった」と強がったが、これ以降調子を崩した。3番(パー4)から6番(パー3)までに、さらに五つもスコアを落とし、万事休す。この大会が今季最後の海外挑戦だったが、最悪の形で締めくくることになってしまった。

 ◇キズナー、コース熟知

 第1ラウンドで4アンダーの首位から、第2ラウンドでもスコアを四つ伸ばしたキズナー。両親がシャーロット出身とあって、会場のクウェイルホロー・クラブとは縁が深い。1カ月前にも訪れてプレーするなど、熟知している。2日目は、初日に比べて芝が硬く、球が跳ねるようになっていたが過去の経験もあって、適応できた。「今年の夏の間で、一番いいプレーができている」とキズナー。通算8アンダーで並ぶ松山にとっては強力なライバルだ。