第96回毎日テニス選手権(毎日新聞社主催)は12日、東京・有明テニスの森公園で一般本戦の男女シングルス準決勝と男女ダブルス決勝の計6試合が行われた。男子ダブルスは中島啓・飯野翔太組(伊予銀行)が制した。女子ダブルスは宮原未穂希・藤原里華組(TEAM自由が丘・北日本物産)が初優勝した。

 【男子ダブルス】

 ▽決勝 中島啓・飯野翔太(伊予銀行)6−4、4−6、10−6只木信彰、芝田雅司(リコー)

 【女子ダブルス】

 ▽決勝 宮原未穂希・藤原里華(TEAM自由が丘・北日本物産)6−2、6−2川床芙実・水沼茉子(リコー)

 【男子シングルス】

 ▽準決勝 松尾友貴(橋本総業ホールディングス)7−6、6−4鈴木昂(エキスパートパワーシズオカ)、菊池玄吾(福井県体育協会)7−6、6−4田村和也(tennis365.net)

 【女子シングルス】

 ▽準決勝 長谷川茉美(伊予銀行)6−3、6−1長船香菜子(テニスユニバース)、福田詩織(東京都TA)2−6、6−4、6−4樋口由佳(日本体育施設)

 ◇第1シードの意地…中島・飯野組

 苦しみながらも第1シードの意地を見せ、優勝をたぐり寄せた男子ダブルスの中島・飯野組。第1セットを6−4で奪い、第2セットも第6ゲームをブレークし優位に進めたが終盤に3ゲームを連取され、最終セットへ。10ポイントのスーパータイブレークで中島がこん身のサービスエースで8−4に点差を広げ勝利を決定的にした。早大出身の先輩後輩。前回大会は2歳上の飯野が別のペアと優勝を果たし、中島は「先輩の連覇が懸かっていたので気合を入れて頑張りました」とホッとした表情を浮かべた。

 ◇「一戦一戦、成長できた」宮原・藤原

 攻撃的なテニスを貫いた。女子ダブルスの宮原・藤原組は、「結果は一切気にしないでいこう」と声を掛け合っていた通り、最後までラケットを強く振り抜き、ストレート勝ちで優勝を飾った。

 試合序盤に硬さが見えた藤原が、第1セットの第5ゲームでボレーを決めブレークすると勢いに乗った。相手の疲れが見えてきた第2セットに入っても2人は迷うことなく強打で相手を圧倒した。

 35歳の藤原と22歳の宮原。1年前から一緒に練習を始めた2人はダブルスのペアとして初めて臨んだ大会で、経験豊富な藤原が試合中に何度も宮原に駆け寄り声をかけた。無難にプレーするのではなく、思い切り目指すショットを心がけるように背中を押した。消極的になることが多いという宮原は、「やろうとしたサーブアンドボレーを決めることができた」と躍動した。

 「一戦一戦、成長できた」と充実した表情を浮かべ、口をそろえた2人。今後に確かな手応えを得た大会となった。【村上正】