陸上の世界選手権で最終日の13日、競歩があり、男子50キロ競歩では昨年のリオデジャネイロ五輪銅メダルの荒井広宙(自衛隊)が優勝候補として臨む。

 リオ五輪男子50キロのメダリストでは、金メダルのマテイ・トート(スロバキア)が、血液の検体のデータを蓄積して変化を調べる「生体パスポート」で異常値を示して暫定的資格停止処分に。銀メダルのジャレド・タレント(オーストラリア)も故障で欠場する。

 2015年の世界選手権も1位トート、2位タレントで、4位が荒井だった。上位2人の不在と荒井の安定感から、今村文男コーチは「金メダルへ挑戦するチャンス」と意気込む。

 競歩は審判から歩型を見られ、3人以上の審判員から警告を受けると失格になる。先頭に出ると、厳しく歩型を見られるリスクがある。荒井は「35、40キロで抜け出すのが王道」と話し、中盤まで先頭集団の中で力をためる展開となりそうだ。

 ロンドンは最高気温20度前後と涼しい日が続いている。もともと、国内選考会は秋から春先の時期に行われてきた。清水茂幸コーチは「日本勢には涼しい気候は有利」と見る。

 男子50キロ競歩には、初出場の小林快(ビックカメラ)と丸尾知司(愛知製鋼)も参加し、入賞を狙う。

 また、男子20キロ競歩は、リオ五輪7位入賞の松永大介(富士通)と今季世界ランキング2位の高橋英輝(富士通)、同3位の藤沢勇(ALSOK)が出場し、同種目日本勢初のメダルを狙う。終盤、一気にスピードが上がる展開が予想され、そこで対応できるかどうかが鍵となる。

 女子20キロ競歩には、2大会連続出場の岡田久美子(ビックカメラ)が出場する。

 バッキンガム宮殿前の2キロの周回コースで行われる。いずれも日本時間で、男子50キロ競歩は13日午後3時45分、女子20キロ競歩は同8時20分、男子20キロ競歩は同10時20分にスタートする。【小林悠太】