〇三本松(香川)9−4下関国際(山口)●(13日・甲子園、2回戦)

 ◇三本松・3年 渡辺裕貴捕手

 「早いカウントから振った者勝ち」。日下監督の言葉に背中を押された。この日の打席はすべて、2球目以内をとらえる積極性が光った。公式戦では初という本塁打を含む3安打3打点の活躍だ。

 1点リードの二回は高めのスライダーを見逃さず、左翼席へ運んだ。「風がうまく吹いてくれて良かった」。四回は右犠飛、六回は右前適時打で追加点をもたらすと、七回は左前打。広角に打ち分けた。

 昨秋から守りの要である捕手を担い、リード面など負担が大きく、極端な打撃不振に陥ったこともある。だが、春から量より質を重視して練習に取り組んだ結果、「集中力が高まった」。5割2分6厘の高打率を残した香川大会から好調を維持している。

 春のセンバツを含め、4回目の出場でつかんだ悲願の初白星。「甲子園での1勝を目標にやってきた。思いがかなってうれしい」。168センチの主将がチームをまとめ、1910年創部の野球部の新たな歴史を作った。【田中将隆】