◇阪神・鳥谷敬内野手(36)

 キャンプも第4クールを迎えた15日、早出特守に参加し約40分間、ノックを受けた。昨季の定位置だった三塁から一転、二塁での守り。二遊間を抜けそうな球足の速いゴロを逆シングルで捕球し、軽快にグラブトスを上げると周囲から歓声が上がった。2年連続のコンバートに「できるかな、という感じはあった」と戸惑いこそ残るが、「言われたからにはしっかりやる」と覚悟を決めている。

 昨季は若手の台頭もあり、入団後初めて本格的に三塁を守った。遊撃手として過去4度受賞しているゴールデングラブ賞も三塁手で獲得し、持ち前の堅守をアピールした。

 当初は今季も三塁を守るはずだったが、2年目の大山を打撃で生かすために大学時代に守っていた三塁で起用するチーム方針が固まり、再びコンバートを打診された。金本監督は「事情を説明すると、快く引き受けてくれた」とベテランの理解に目を細める。

 二塁の守備は、2013年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で経験した程度だが「毎年毎年が挑戦。難しい部分もあるが、逆に楽しみながらやりたい」と前を向く。この日は福留と共に坂道ダッシュにも励んだ。まだまだ走れる15年目の生え抜きが、新たな定位置で活躍をもくろんでいる。【宜野座・田中将隆】