国際オリンピック委員会(IOC)のジョン・コーツ調整委員長は14日、東京都内で記者会見し、新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大について「日本の公衆衛生当局を信頼している。世界保健機関(WHO)からも東京五輪の延期や中止の必要はないと言われている」と述べ、予定通り五輪を開催する考えを明らかにした。

 東京五輪の準備状況を確認する大会組織委員会との事務折衝後に会見したコーツ氏は、「政府からの市民や観光客への情報提供が重要になる」と説明。中国選手の大半が国外を拠点にしているとの認識を示したうえで、「中国外から直接(日本に)来るなら問題ない」と語った。

 組織委の森喜朗会長も「選手、観客にとって安心安全の大会となるように関係機関と連携して必要な対策を講じていく」と話し、非常事態を想定した無観客試合などの可能性を問われると、「全く考えていない」とした。

 このほかコーツ氏は、IOCのトーマス・バッハ会長が5月に広島を訪問すると正式に発表した。五輪の聖火リレー実施に合わせ、5月18日に広島市の原爆死没者慰霊碑に献花し、広島平和記念資料館(原爆資料館)を訪問する予定。【浅妻博之】