◇○鳥栖3−2FC東京●(1日・味の素スタジアム)

 若手の活躍で鳥栖が8戦目にして初勝利を挙げた。

 これが今季未勝利、昨季から10試合連続で勝ちがなかったチームなのか。優勝候補にも挙がるFC東京に対し、豊富な運動量と丁寧なパス交換で主導権を握ったのは鳥栖だった。

 思うような位置でボールが奪えず、得意のカウンターも散発気味のFC東京から前半30分、先制点を奪った。

 中央から右サイドに振ってMF樋口が折り返すと、DF内田はシュートミス。しかし、これが流れてきたFW石井の思い切りのいいシュートが決まった。いったんは追いつかれたが、前半終了間際には素早いパスで揺さぶり、DF森下の目の覚めるようなミドルシュートで再びリードを奪った。後半にもCKからMF松岡がシュート。相手DFに当たったボールをFW趙東建が決めて突き放した。

 終盤、FC東京の猛攻を1点にしのいだ。目立ったのはいずれも23歳の樋口、20歳の石井、19歳の松岡と、鳥栖の下部組織出身の若手のはつらつとしたプレーだ。この春にクラブの厳しい財政状況が表面化し、戦力面でも苦しいが、今後の戦いに大きな手応えをつかむ勝利だ。【斉藤雅春】