【上海・林哲平】中国四川省アバ・チベット族チャン族自治州九寨溝(きゅうさいこう)県で8日夜に起きた地震で、軍や消防など数千人が被災者の捜索と救助に当たっているが、相次ぐ落石で道路が寸断され、作業は難航している。当局は被害地域にいた観光客ら約6万人を安全な地域へと避難させた。

 地元政府によると死者は20人、けが人は431人となった。死者のうち6人が観光客で、12人の身元がわかっていない。

 被災地は標高2000〜3000メートルの高山地帯。中国メディアはヘリコプターや徒歩で駆けつけた救助隊員が観光エリア内で孤立した人たちを救助する様子を伝えている。

 また中国の環境保護省は9日、被災地周辺の核関連施設に地震による影響はなく、放射線量の観測データにも異常はないと発表した。四川省では稼働中の原子力発電所は確認されていないが、震源から約200キロ離れた同省綿陽市に核関連の軍事施設があり、複数の原子炉があるとされる。