【エルサレム高橋宗男】パレスチナ自治区ガザ地区を実効支配するイスラム原理主義組織ハマスは17日、声明を発表し、パレスチナ自治政府が統治するヨルダン川西岸と、ハマスが支配するガザ地区に分断された状況を解消するため、パレスチナ主流派ファタハと和解交渉する意向を示した。AP通信が伝えた。

 声明によると、ハマスはガザ地区の行政機構の閉鎖や、統一政府の樹立に向けた総選挙の実施など、自治政府のアッバス議長が求める和解の条件に応じる。ファタハとの和解交渉を即座に開始する用意があるとしている。

 エジプト当局が、ハマスとファタハ双方の代表団とカイロで個別協議するなど、双方の直接対話に向けた仲介を続けている。

 パレスチナ自治区では2006年のパレスチナ評議会(国会)選挙でハマスが圧勝したが、07年にファタハとハマスがガザ地区で武力衝突し、ハマスが自治区を分断支配している。

 ファタハ幹部は17日、パレスチナメディアに対し、ハマスの声明を歓迎しつつ、事態の推移を注視する考えを示した。一方、イスラエルや米国はハマスを「テロ組織」と認定しており、ハマスを含む統一政府の樹立には反発するとみられる。