「柏崎が安心して住めるまちとしてずっと続いてくれたらいい」。中越沖地震から10年の16日、柏崎市文化会館で合同追悼式があり、近親者を亡くした遺族たちは命の重さとともに安全なまちづくりへの願いを語った。

 市内の高校教諭、猪俣宏さん(56)は父孝さん(当時76歳)を亡くした。毎年7月が来ると、胸が締め付けられる思いがしていた。

 式を締めくくったシンガー・ソングライター、KOKIAさんの「私にできること」は当時ラジオで繰り返し流され、被災者を勇気づけた応援ソング。市立柏崎小4年の児童と一緒に合唱した。「あの年に生まれた子たちがこんなに大きくなって時の流れを感じた。壊れた建物は直したり、新しくつくったりできるが、人の命は帰ってこない」

 元井春夫さん(62)は亡き母元(はじめ)さん(当時77歳)をしのびつつ「みなさんに助けられて乗り越えられた。災害は常にあることを肝に銘じ、準備しておいてほしい」と話した。【内藤陽】