第99回全国高校野球選手権石川大会(県高野連、朝日新聞社主催)は第3日の16日、金沢市の県立野球場と金沢市民野球場で1回戦6試合があった。鹿西と輪島、小松がコールド勝ちし、大聖寺実、金沢錦丘も2回戦に駒を進めた。また金沢西の柳橋巧人投手(3年)は完全試合を達成した。県高野連によると、同大会での完全試合は記録が残る1946年以降で初。【日向梓】

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 ■熱球

 ◇捕手から投手制球に自信 加賀・小山龍也主将(2年)

 サウスポーで「背番号1」の主将は、キャッチャーマスクをかぶって初戦に臨んだ。相手打線に打ち込まれる坂口開人投手(2年)を18・44メートル先に見つめ「代わってやりたい」と、祈るような気持ちでミットを構えた。

 野球部の男子部員は1、2年生のみでわずか6人。3年生の助っ人4人を迎え、単独チームでの出場にこぎつけた。

 捕手だった坂口投手とバッテリーを組み、守備位置を交換する継投策を取ることになったが、自身は本格的な投手経験がなく、なかなかストライクが入らない。「中学3年の終わりに少しやったけれど、自信はなかった」。大会直前の練習試合では、2人で継投し9イニングで40失点したが「監督は投手でいさせてくれた。期待に応えたい」。徐々に制球が落ち着き、この日を迎えた。

 10−0で迎えた四回裏、右肘の痛みを訴えた坂口投手に代わってマウンドへ。「打たせて1個ずつアウト取っていくぞ」とキャッチャーミットに持ち替えた坂口投手の背をたたき、どんなに追い込まれても笑顔で仲間を鼓舞し続けた。

 1イニングで49球を投げ与四球は2。「以前に比べればましになった」と笑う。「来年の夏はもっと良い結果を出したい」。言い切ったその目には、確かな自信が宿っていた。【日向梓】

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 ▽1回戦

 【県立野球場】

加賀 00000=0

鹿西 5327×=17

 (五回コールド)

 (加)坂口、小山−小山、坂口

 (鹿)山岸−横山

▽三塁打 西山、松本(鹿)

▽二塁打 坂口(加)宮本、本田、滝野(鹿)

金沢向陽・内灘

  000000000=0

  02000010×=3

大聖寺実

 (金)高田−西田

 (大)竹野−笹木

▽本塁打 井上(大)

小松 30010122=9

鶴来 00000010=1

 (八回コールド)

 (小)西、小川−中西

 (鶴)茅山−土本

▽三塁打 石橋(小)

▽二塁打 宮本、埴田(小)吉野(鶴)

 【金沢市民野球場】

能登

  000000000=0

  10100101×=4

金沢西

 (能)中野−河本

 (金)柳橋−中條

▽三塁打 中條(金)

▽二塁打 柳橋(金)

金沢伏見  00000=0

輪島    2262×=12

 (五回コールド)

 (金)山谷−道下

 (輪)表、堂前、中口−大田

▽二塁打 川崎、浅野(輪)

金沢錦丘

  111022310=11

  000205000=7

小松市立

 (金)吉田、二木−高田

 (小)喜多、池田、丸−旦那寺

▽三塁打 田中(小)

▽二塁打 中谷、盛一(金)若林、喜多(小)