第99回全国高校野球選手権鹿児島大会は16日、鹿児島市の県立鴨池球場で準々決勝2試合があった。鹿児島はシード校の鹿児島実を九回に逆転して勝利。鹿屋中央は終盤に得点し、シード校の鹿児島城西を降した。準決勝2試合は18日、県立鴨池球場である。【林壮一郎】

 ◇鹿児島実逆転負け

 ▽準々決勝(県立鴨池)

鹿児島

  000020023=7

  200022000=6

鹿児島実

 (鹿)松永、上之園、福山、松永−上之薗

 (実)瀬川、吉村、瀬川、川越−枦山

▽本塁打 国本(鹿)

▽二塁打 山下(鹿)古薗、仮屋、枦山、吉村、井戸田、瀬川(実)

 鹿児島が両チーム計28安打の乱打戦を制した。八回に国本悠志選手の2点本塁打で勢いに乗ると、九回、3安打と敵失で3点を奪って逆転した。先制した鹿児島実だったが、七回以降は1安打に抑えられた。

 ◇鹿児島城西打てず

鹿児島城西

  000000000=0

  00000013×=4

鹿屋中央

 (城)石川−上村

 (中)鈴木−西村

▽二塁打 小村、下脇田(中)

 鹿屋中央は七回、八重尾塁主将の適時打で先制。八回には4長短打に犠打をからめて3点を挙げ突き放した。鹿児島城西は一、二回、四死球をきっかけに作った満塁の好機を生かせず、打線も3安打に抑えられた。

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 ■青春譜

 ◇同郷のライバルに感謝 石川槙貴投手=鹿児島城西(3年)

 試合前、控えの平良琉杏(るなん)投手(3年)に声をかけた。「自分が崩れたら後を頼む」。信頼する仲間の存在を支えに、序盤から全力で相手打線に向き合った。

 ともに沖縄県うるま市出身。少年野球のうるま市選抜チームで一緒になった時、「背が高くて速い球を投げる。すごい投手だ」と驚いた。高校で再びチームメートになった。

 すぐに仲良くなったが練習では意識した。投球練習で平良投手が良い球を投げると、「自分も」と投げ続け、ダッシュも一本でも多く走ろうとした。その成果もあり、昨秋に138キロだった球速は、今春には144キロに上がった。

 エースナンバーをつけて臨んだ今大会。4強をかけた試合は決め球のスライダーの調子が悪く、甲子園には届かなかった。それでも「ここまで成長できたのは平良のおかげ」と、競い合った日々を振り返る。

 終盤に中堅手として出場した平良投手には試合後、「終わったな」とだけ声を掛けた。いつか、しっかりと感謝の気持ちを伝えたいと思う。【林壮一郎】