壁画などを描く佐賀市出身のアーティスト、ミヤザキケンスケさん(38)のプロジェクト報告会が11日、佐賀市白山2の県国際交流プラザであった。ウクライナ東部紛争の現地で、学校の外壁に地元の子供たちと一緒に壁画を描いた体験を披露したミヤザキさんは「壁画を見るたびに共存の気持ちやポジティブな思いを抱いてほしい」と語った。

 プロジェクトは、ミヤザキさんが世界中に壁画を残そうと続けている活動「Over the Wall」の一環。昨夏から準備し、先月にウクライナに渡り、2カ所で描いた。

 特に東部の都市・マリウポリの学校の外壁は縦約11メートル、横約11メートルで「今までで一番大きなもの。プレッシャーを感じていた」と振り返った。壁画のテーマは「共存」で、ウクライナの民話の絵本「てぶくろ」をモチーフにした。「争いではない解決を」と願い、大きな手袋の中に大人や子供などが一緒に入っている様子を描いた。

 報告会終了後、ミヤザキさんは子供たちと一緒に花の絵を描くワークショップを開いた。参加した長崎県佐世保市の小学4年、山口一嘉さん(9)は「桜の花を描きました。色使いに気を付けました」と話した。【石井尚】