九州北部豪雨の被災者を支援しようと、太宰府市民吹奏楽団のメンバーらが12日、「ちんどん隊」に扮(ふん)して朝倉市杷木久喜宮の避難所「サンライズ杷木」を訪問した。楽しい演奏と物資を届け、避難所生活が長引く被災者の心を和ませた。

 同楽団は2010年、楽団PRなどのため、ちんどん屋スタイルで演奏する同隊を結成。東日本大震災後は隊による募金活動などにも取り組んできた。

 今回も被災者の力になろうと、メンバー約10人がちんどん衣装に身を包み、にぎやかな演奏とともに入場。クラリネットや太鼓で「川の流れのように」などの曲を披露し拍手を受けた。「炭坑節」の演奏では、被災者らが一緒に踊り出す場面も。別の団員らは自分たちで持ち寄るなどしたタオル約900枚などの支援物資も届けた。

 自宅が全壊し避難所で暮らす同市杷木志波の坂本正広さん(66)は「つらい生活の中で、涙が出るほどうれしかった」と感謝していた。ちんどん隊長の八尋明治さん(65)は「喜んでもらい、やったかいがあった。依頼があれば他の避難所も回りたい」と話した。【中村敦茂】

〔福岡都市圏版〕