昨年11月末時点で約3600人の日系ブラジル人が暮らす出雲市の学校給食で、ブラジルの主食「キャッサバ芋」を使ったメニューが初めて提供される。市内で栽培する日系ブラジル人農家を支援する取り組み。キャッサバ芋はタピオカの原料としても知られ、市の担当者は「多文化共生社会の実現の一助になれば」と期待する。

 市内のブラジル人を支援する「NPO法人ブラジルサポートセンター」が市に要望して実現した。センター副理事長の滝浪実セルジオさん(67)によると、市内のブラジル人の多くが電子部品工場に勤務。近年は失業しても生活できるようにと農業を始める人がおり、現在は12人が取り組んでいる。

 市学校給食課によると、トマトベースのスープに豆やキャッサバ芋が入った「ドブラジーニャ」を28日に市内の一部の小中学校で約8000食提供する。滝浪さんは「給食に使われるのはうれしい。日本人のサポートに感謝したい」と話した。【松原隼斗】