のべ8000人以上を指導したメンタルコーチ・新井慶一さんは、仕事や人間関係、恋愛、さらにはお金まで「99%の人が会話で損をしている」といいます。会話がうまくなれば人生は好転するという新井さんの著書『100%得する話し方』(すばる舎)には、その極意「相手に9割話させる話し方」のメソッドが盛りだくさん。今回はその中から、厳選したヒントを連載形式でお届けします。
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「あざとさ」よりも「破壊力」が勝る脅威のミラクルワード
私の提唱する「得する話し方」では、基本的に相手に自分の意見を主張したり、アドバイスをする必要はありません。
しかし、相手がより気持ち良く話せるようにするための環境を徹底的につくり上げます。
そんなとき重宝するのが、「ホメホメ合いの手」です。
「ホメホメ合いの手」も基本は簡単です。
いくつかの定型文をマスターして、それを順番に繰り出せばあとは、どんどん話が膨らんでいきます。
では、どんなシーンでも使えて、絶対相手が喜んでくれる「ホメホメ合いの手」の基本ワードについてご紹介していきましょう。
それは、「そんなの聞いたの、初めて!」です。
ここで、「ぷっ」と、笑った人。
はい、あなたはきっと過去に使った覚えがある方でしょう。
この言葉、いわゆる「彼女に言われて一番嬉しい言葉」として、よく女性誌や女性向けの恋愛攻略本に取り上げられる定番中の定番のキラーフレーズです。
しかしこれ、本当にすごいのです。
一度使ったらやみつきになるほどの破壊力があります。
なぜなら、「そんなの聞いたの、初めて!」には、いろんな意味合いがこもるからです。
まず、「面白い話をしてくれてありがとう」という感謝の意味がこもります。
そして、「そんな面白い話を私に教えてくれたのは、あなたが初めてです」という意味も伝わります。
つまり、「そんなの聞いたの、初めて!」は、相手に感謝し、相手を立て、プライドをくすぐり、もっと話してあげようという気持ちを大いに盛り上げるミラクルワードなのです。
もちろん、「そんなの聞いたの、初めて!」で喜ぶのは、男性だけではありません。
女性も、「そんなの聞いたの、初めて!」と言ってもらえると、嬉しいものです。
つい「もっとこの人にいい情報を伝えて喜んでもらいたい」と感じてしまいます。
その証拠に、このミラクルワードが繰り出されると、男性でも女性でも恍惚の表情を浮かべるのですから。
ですので、「そんなの聞いたの、初めて!」は、出し惜しみなく、湯水のように使ってください。
さて、ここまで読んだ人のなかには、
「それって嘘っぽくない? 本当に初めて聞く話なんてあまりないはず」
「いかにもという感じがして、わざとらしくない?」
と心配になった人もいるかもしれません。
しかし、こうも考えられないでしょうか。
世の中の話はほぼすべて、初めて聞く話ばかりのはずです。
例えば、
「(お堅い職業の人から)そんなの聞いたの、初めてです!」
「(あなたの会社の人からその成功事例について)そんなの聞いたの、初めてです!」
「(仕事では聞いたことあるけれど、プライベートのママ友から)そんなの聞いたの、初めてです!」
と、切り口を変えれば、いつでもどこでも、人の話は「初めて」のオンパレードです。
そう考えれば、決して嘘をついているわけではありません。
だから堂々と「初めて!」を言いましょう。
【得する人がやっている話し方】
「わざとらしい」「あざとい」と考えず、どんどん「そんなの初めて!」を使ってみる


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相手に好かれる合いの手や聞きたいことを引き出せる質問術など43のコツが全5章で紹介されています

新井慶一(あらい・よしかず)
兵庫県神戸市出身。心感動メンタルコーチ。笑う大人プロジェクト株式会社代表取締役。幼いころから「口下手」「自己肯定感が低い」「あがり症」と、コミュニケーションの三重苦を持つ。コーチングの道へ進み、話し方メソッドを生み出した。のべ8000人以上にコーチングを実施し、日々コミュニケーションの楽しさを普及している。本書がデビュー作。