アウトドアならではの楽しい遊び



最初のうちは、楽しいおもちゃがなかったり、インターネットにつながりにくかったりする環境は、現代の子どもにとっては面白みがないかもしれません。しかし、大自然の中にはたくさんの学びと遊びがあふれています。どんなことができるのか、見てみましょう。




自然を体感できる木登り

安心安全な環境を好む傾向が強くなった日本の育児において、木登りをする機会や場所は減ってきています。今はジャングルジムやボルダリングなど、人工的に足場が作られたもので登る体験をする子どもがほとんどでしょう。



木登りは全身を使いながら、どこに足をかけたりつかんだりすればよいか考えて登ります。運動と思考を同時に鍛えられる、一石二鳥の体験です。



加工されていないゴツゴツとした表面に触れながら一生懸命登った末に見る景色は、普段自然に触れ慣れていない子どもにとって新鮮に映るはずです。自分で登ったという達成感も得られるでしょう。


虫好きの子なら昆虫採集

キャンプ場を構える場所は多くが大自然です。そこには、都会では普段お目にかかれないような昆虫がたくさんいます。専門店や図鑑でしか見られなかった、憧れの昆虫を実際に触って採れる絶好の機会です。



人気のカブトムシやクワガタなどを自分の手でゲットできれば、子どもも喜びますし、パパも大興奮するはずです。


きれいな夜空を眺める天体観測

都会の空は街の光によって、本来ならば見られるはずの星の輝きを見ることはできません。しかし、ビルも余計な光もない大自然の中では、無数に広がる星空を見ることができます。その迫力に多くの子どもが感動するでしょう。



そのまま自分の目を通して楽しむのよいですが、宇宙に興味がある子どもには天体望遠鏡を通して見せてあげると、さらに学びが深まります。家族で星空を眺めながら、星座を探すのもキャンプの醍醐味です。


道具を使った遊びもおすすめ



休日はテレビゲームで遊んだりYouTubeを観ていたりするうちに終わってしまう…という子どもも多いでしょう。近年、体を動かす機会は大人も子どもも減っています。



キャンプ場の広々した空間は家族で体を思いっきり動かすのに最適です。大自然の中で体を使って楽しめる、おすすめの遊びを紹介します。


棒を投げて倒すモルック

モルックとは、細長い木の棒を投げて12本のピンを倒す、いわば屋外版ボーリングのような遊びです。点数は、1本倒れた場合はピンに書かれている番号でカウントし、2本以上の場合は倒れてかつ地面に付いてるピンの本数で数えます。



2チーム以上の編成で、合計50点を先に取ったほうが勝ちというルールです。遊びながら計算の練習ができるのもうれしいですね。ただ棒を投げるだけなので、小さな子どもからお年寄りまで参加できます。


手軽に遊べるフリスビー

100円ショップなどでも気軽に購入できるフリスビーですが、家の中や近所の公園では思いっきり楽しめないという人も多いでしょう。しかし、広大な自然の中であれば気兼ねなく楽しめます。



対面で投げ合うのもよいですし、ドッチボールのようにチームになって投げ合う「ドッチビー」というスポーツをしてもよいでしょう。



どう投げれば上手く飛ばせるか、どうキャッチしたらよいか、と考えながら体を動かすことで、子どもでもどんどん上達するはずです。


夏の暑い時期は水鉄砲

木々が生い茂るような自然の中であっても、やはり夏場は暑さを感じずにはいられません。そこでおすすめなのが水鉄砲です。



普段濡れることを嫌がるママやパパも、キャンプでは思いっきり水鉄砲を打ち合ってびしょ濡れになって楽しみましょう。お互いの体を標的にするのもよいですが、何か的を作って競い合うのも楽しいですよ。



水は思いの外飛ぶので、周囲の人にかかったりしないよう気をつけましょう。濡れて地面が滑りやすくなっていることもあるので、足元に注意をしながら遊ぶ必要もあります。


雨の日はテントの中で遊ぼう



雨が降ると大自然ならではの外遊びはできませんが、家族とゆっくり向き合って遊べるチャンスです。家族みんなで室内で楽しめるアクティビティにはどのようなものがあるのでしょうか。


家族で盛り上がるカードゲーム

ハイテクなおもちゃがあふれる現代においては、やや原始的と感じる人もいるかもしれません。しかし、いざ始めると家族みんなで盛り上がること間違いなしなのがカードゲームです。



最初はゲームのほうがよいと思う子でも、参加してみると「もう一回やろう!」と時間を忘れて楽しんでくれることでしょう。



まだ字が読めない子はママとチームを組んで、カードを引かせたり並べたりして参加するだけでOKです。ルールが分からなくても、ママと一緒に何かをするという体験自体を楽しんでくれるでしょう。



少しずつ文字や数字に興味ができた子は、トランプやウノで遊ぶことによって、さらに理解が深まるかもしれませんね。


じっくり考えて戦うボードゲーム

トランプなどのカードゲームと比べるとややかさばりますが、テントの中でオセロや将棋などのボードゲームで対戦するのも雨の日ならではの楽しみ方です。とくに将棋は、藤井聡太棋士の活躍から子どもの間でも注目されています。



ルールを理解し、さらに戦術を自分で考えながらゲームメイクしていくので、遊びながら思考力を育むのにぴったりです。



字が読めなかったり、まだ理解しきれていなかったりする子どもの場合は、親が教えながら進めてあげるのもよいでしょう。同時に大人の脳も鍛えられます。


身近にあるもので工作タイム

頭を使うゲームが難しい小さな子どもにぴったりなのが、工作遊びです。工夫次第でいろいろなものを作れます。例えば、食事用に持ってきたけれど使い切れない紙コップや割り箸を使って、風車や鉄砲を作るのはいかがでしょうか。



今は工作の動画がYouTubeなどでもたくさんアップされているので、作り方が分からなくても安心です。子どもと一緒に動画を観ながらチャレンジしましょう。



晴れている間に拾った石や枝などを使うのもおすすめです。かわいく色をつけたり絵を描いたりして、持ち帰ってからは室内のオブジェとして活用するとよいでしょう。


キャンプで楽しく遊ぶための注意点



キャンプ場は開放的ですが、心を緩めすぎると思わぬ事故が起こったり、他の利用者に迷惑をかけてトラブルになってしまったりすることもあります。楽しい思い出を残念なものにしないために、注意しておくべきことを覚えておきましょう。


怪我や事故を防ぐ対策をする

普段いる環境とは違って、キャンプ場では自由に走り回れます。旅という開放感から、子どもはいつも以上に動き回るかもしれません。気づいたら子どもの姿が見当たらない、なんていうこともあります。



何か行動するときは、必ず子どもと一緒にいるようにしましょう。ある程度年齢を重ねていても、親の目の届かないところには行かない、など行動範囲のルールを決めておくことが大切です。



また、川遊びをする際は、水位や流れの速さ、危険な場所はないかなどを大人が事前に確認しておきます。調理やキャンプファイヤーなどで火も扱うので、やけどや火事にならないよう始末や管理をしっかり行いましょう。


周囲の迷惑にならないようにする

楽しいとつい大声を出してしまいがちですが、キャンプ場には他の利用者もいることを忘れないようにしましょう。



自分たちのテントの周りで遊んでいるつもりでも、別の人のスペースに足を踏み入れてしまうこともあります。自分たちのスペースはここまで、という区切りを子どもに伝えておきましょう。隣接している利用者には、事前に挨拶をしておくのがおすすめです。



アクティビティでフリスビーや水鉄砲など飛ばすものを使うときは、周囲の人に当たらないように気をつけます。気持ちが開放されても、周りへの心遣いは忘れないようにしましょう。


まとめ


日常的に体を思いきり動かす機会が少なくなった今こそ、家族でキャンプに出かてみてはいかがでしょうか。



事故などを起こさないよう事前対策をしっかり行い、マナーをきちんと理解したうえで、大自然ならではの経験を、子どもも大人も楽しみましょう。