まだ20〜30代にもかかわらず、さまざまなストレスや不規則な生活、過度なダイエットなどにより、更年期に似た症状が出てしまうことを指す「若年性更年期」と呼ばれる不調。

こうした症状を若いうちに抱える場合、そのまま更年期に突入してしまうこともあるのだろうか。成城松村クリニック院長の松村圭子先生は、こう指摘する。

「原因不明の不調を『気のせい』と思ってやり過ごし続けていると、疲れなどがリセットされず、いつもだるい状態のまま、更年期に入ってしまうことは考えられます」(松村先生 以下同)

20〜30代などの過ごし方によって、更年期の症状の重さが変わってくるということ?

「更年期の原因は卵巣機能の低下によるもので、メカニズムもまったく異なり、誰も避けることができません。ただし、原因不明の不調をそのままにせず、自律神経のバランスを整えることは、更年期に生じる自律神経への乱れに対する予行演習にもなります」

●かかりつけ医を持ち、原因不明の不調に対処しよう

では、更年期をできるだけ健やかに過ごせるように、20〜30代からやっておくべき対策とは?

「寝たら疲れがリセットされる体を作るために、まずは生活習慣の見直しをしましょう。生活リズムを整え、朝起きる時間を一定にすること。遅く寝た日も休日も、朝起きる時間は一定にしているだけで、よく眠れるようになるものです」

松村先生いわく、「睡眠は究極のアンチエイジング」だそう。高い美容液を使用するよりも、よほど美肌効果があるそうだ。

「また、バランスの良い食事をとること。自分がリラックスできる場所なり手段なりを見つけ、適度にガス抜きすることも非常に重要です」

ところで、原因不明の不調の場合には、何科を受診すれば良いのだろうか。

「風邪などの急性の場合は、近所の内科医や耳鼻科医で良いと思いますが、女性の慢性的な不調とうまくつきあっていくには、婦人科などの『かかりつけ医』を持ちたいですね。万が一のときには専門医などにも紹介してもらえるので、不調の窓口の『交通整理』役と考えましょう」

体に「なんとなく不調」を感じている場合、その対策は規則正しい生活やバランスの良い食事、ストレス解消など、当たり前のことこそが、いちばん重要といえそうだ。
(田幸和歌子+ノオト)