小学校が夏休みに入ると、子どもが自宅で過ごす時間も長くなるもの。子どもに鍵を渡すことを検討している人もいることだろう。

自宅の鍵をひとりで開けて、家のなかに入る。何気ない行動のなかに、気をつけるべきポイントがいくつか潜んでいるそう。子どもが鍵を使うときの注意点をセコムの舟生岳夫さんに聞いた。

●誰もいなくても「ただいま!」 鍵を開けるときのポイント

子どもが鍵を開け閉めしているとき、誰かに見られている可能性は少なからずある。舟生さんによると、件数こそ多くないものの、過去には家に入ろうとした子どもを背後から突き飛ばして監禁したという事件も起こっているという。どうすれば防げるのだろうか。

「まずは、周りに人がいないことを確認するようにいいましょう。それから、鍵をさっと取り出してすばやく開けて家のなかに入ります。ポイントは、ドアの前にいる時間をできるだけ短くすることです。ゆっくりと鍵を取り出して開けていると、お子さんがひとりでいることを第三者に知られやすくなってしまいます。これは、鍵を閉めるときも同様です」(舟生さん、以下同)

子どもがひとりで家にいるかどうかは、空き巣犯にとっては重要な情報になるという。子どもが出かけてしまえば、その家は留守だと知らせているようなもの。

「家に入るときは、誰もいなくても『ただいま!』と大きな声で言いましょう。家族がいる、いないに関わらず、日頃から習慣づけておくといいですね。なかに入ったら、すぐに鍵とチェーンを閉めます」

●家に入る前に周囲を確認することを教えよう!

事前に何度か練習をしておけば、子どもにとってやりやすい方法も見つけやすくなる。鍵の持ち歩き方にもコツがあるそう。紐やチェーンなどに鍵を通し、ズボンのベルト通しやランドセルの内側にくくりつけておけば、ドアの前でさっと鍵が出せる。そのうえ、鍵をなくすリスクも避けられる。

居住環境によっても、人の出入りは異なる。戸建と比べると、集合住宅の場合は知らない人が出入りする機会が多い。周囲をチェックしたときに、人がいた場合はどうすればいいのだろうか。

「誰かがこちらをじっと見ている、知らない人がいて『なんかいやだな』と感じたら、家には入らずに友だちや近所の人の家に行ったり、親に連絡したりするよう子どもに伝えましょう。周りを見ていない子は狙われやすいので、周囲に気をくばり、警戒していることを相手に知らせるのも身を守るためのポイントです」

あいさつや地域のお祭りなどを通して、親子で日ごろから近所の人と関わりを持つようにすることも防犯の一環になると舟生さん。地元で顔見知りを増やすことが、いざというときに子どもが頼れる場所を作り、子どもの身を守ることにもつながるといえる。
(畑菜穂子+ノオト)