2017年の夏は、猛暑のさらにうえをいく、「スーパー猛暑」が懸念されています。スーパー猛暑とはメディアなどで最近用いられるようになった造語で、気温37度以上の炎天下を指しています。

気温35度の猛暑日のさらに上をいく、スーパー猛暑により、この夏は熱中症患者の増加も予測されますが、特にそのリスクが高いのが0歳児から思春期頃までの子ども。大人に比べ体温調整機能が未発達であるため、熱中症にかかりやすいといわれています。

そこで、親が知っておきたい「正しい子どもの熱中症対策」について紹介します。

●夏のお出掛けは暑さ指数のチェックや経口補水液の準備を忘れずに!

まずは、熱中症が疑われるときの応急処置から。有明こどもクリニック理事長の小暮裕之医師は次のようにアドバイスします。

「熱中症対策で一番効果的なのは、温度を下げることです。体を冷やす、木陰に隠れる、風を与えるなど、まずは体温が上がらないような工夫をしてください。また、汗として水分だけでなく塩分や糖分もいっしょに失われていきます。スポーツドリンクは糖分が高いので、塩分と糖分のバランスが取れている『OS-1』などの経口補水液で補給すると良いでしょう」(小暮医師、以下同)

経口補水液はペットボトル入りのものを購入することもできますが、クックパッドなどでもレシピが紹介されており、自分でも作ることができるそう。

「また、そもそもの予防策として、おでかけ前には『WBGT』の数値をチェックすることをおすすめします。『WBGT』は『気温・湿度・輻射熱(ふくしゃねつ)』の3項目から算出した暑さ指数で、環境省のウェブサイト『熱中症予防情報サイト』に毎日の数値が掲載されています。暑さ指数が高い日は、特に早めの予防が肝心。首元や頭を冷やすこと、外に出てからも日陰や涼しい場所で休むことを忘れないようにしましょう」

●熱中症になりやすい子の特徴とは?

ちなみに、小暮医師によると、子どもはおしなべて熱中症になりやすいものの、そのなかでも熱中症に弱い子と強い子がいるそうです。

「『暑さ』に慣れているかどうかによって、熱中症のかかりやすさは変わってきます。たとえば、沖縄の子と北海道の子を比較すると、北海道の子の方が暑さには弱いと言えます。また、日常的に屋外で運動している子と、していない子でもやはり違います。暑さに慣れていれば、汗を調整、コントロールする神経が働きやすいので、体温調節もスムーズです。かたや日頃エアコンの効いた部屋にばかりいる子は、どうしても暑さに弱くなります」

子どもがどのような生活をしているかによって、熱中症にかかりやすいかどうかも変わってくるようです。いずれにしても、体温を超えるスーパー猛暑に際しては、油断は大敵。普段からしっかりと体調を整えて、本格的な夏に備えましょう。

(取材・文=末吉陽子/やじろべえ)