心理学をビジネスに取り入れる動きが、経営者やビジネスパーソンに広がっています。相手の心理を読み解き商談を有利に進める、あるいは購買意欲を刺激する効果など、ビジネスでの心理学の有効性が見直されているからですが、どのように心理学をビジネスに応用すると効果があがるのでしょうか。


心理学が教える人の心を動かす術

人間の行動の裏には、心の動きが大きく関係しています。たとえば、新型コロナ騒動でマスクやトイレットペーパーの買いだめに走るのも、「なくなるかもしれない」といった、消費者の不安心理によるものです。

あるいは、とくに買うつもりがなかったのに、販売員の巧みな話術で思わず買ってしまったことや、斬新な広告コピーに購買意欲を刺激されたことなど、多くの人が経験しているでしょう。

つまり、言葉やコピーなどが、人の心を動かすきっかけになっているわけです。それは、セールスやマーケティング、マネジメント、人材育成など、あらゆるビジネスシーンにもかかわりがあります。そして、人の心を動かすために、心理学が応用されているわけです。

注目を集める心理学NLP

有能といわれる経営者やビジネスパーソンほど、ビジネスに心理学を取り入れているようですが、そこで注目されているのが、ビジネスで使えるように体系化された心理学NLPです。

NLPは、ビジネスや人生で使える心理学で、コミュニケーションや人間関係、恋愛など、人生全般でも効果を発揮している、言語学でもあり、心理療法でもあるといわれています。

1970年代に、言語学部の教授と心理学の2人の学生つくりあげたものですが、クリントン元アメリカ大統領のクリントン、オバマ、イギリスのブレア首相などが、演説で活用したことでも話題となりました。

視点の持ち方一つで大きく変わる

いきなり“心理学NLP”といわれても、戸惑うビジネスパーソンも多いのではないでしょうか。そんな人におすすめしたいのが、日本NLP協会の公認スクール・NLP−JAPANラーニング・センターで実施している心理学NLPの体験講座です。

心理学では、視点の持ち方が、人の認知(できごとに対する認識や意味付け)に違いを生むとされていますが、心理学NLP体験講座では、ビジネスで使える心理学NLPの基礎、内容、効果について体験しながら、理解を深めることができるようになっています。

たとえば、視点の持ち方一つで、できごとに対する認識や意味付けが変わることがあります。効果的な視点を持つためには、メタな視点(俯瞰した視点)、知覚位置の変更(自分、相手、第3者の立場にたつ)、リフレーミング(思考の枠組みを変え、ものの見方・捉え方を変える)、チャンクサイズ(全体や詳細を見る)など必要となります。

こうした視点を身につけることによって、問題解決能力や目標達成能力、創造性を高めることができるようになり、ものの見方や捉え方、意味付けが変わり、思考や行動に違いを生み出せるようになるようです。

人の心を動かすポイントは相手の立場にたつこと

人の心を動かすポイントは、言葉を届ける相手の立場にたち、心理を読み(理解し)、言葉の選択を行うことですが、そのためには、まず、徹底して相手の立場に立つことが重要となります。

相手の立場に立つことによって、「相手の心理を読む・理解する」ことができるようになり、「相手が何を望み、何を解決したいのか」「相手がどのように受け取るか・思うか」など、相手を知ることができるようになります。

相手の思考パターンを“知る・理解する”ことによって、相手に響く、強いメッセージを発信できるようになるというわけですが、それはセールスやマーケティング、マネジメントなど、ビジネスのさまざまなシーンに応用できるものといえるでしょう。

まとめ

ただでさえ、消費増税や不透明な経済情勢で景気が減速傾向にあるなか、新型コロナウイルスの感染拡大は、経済に壊滅的なダメージを与える懸念が広がっています。このコロナ騒動が収まったあと、ビジネスと心理学の関係は、より密接なものになっているかもしれません。