全世界的に進むキャッシュレスの流れ。
日本も、2019年10月〜2020年6月末まで導入された「キャッシュレス・ポイント還元事業」でキャッシュレス決済を始めた人が飛躍的に増え、コロナ禍で利用率はさらに高まった。しかし、主要各国に比べるとまだ低いのが現状だ。

経済産業省が2020年1月に発表した資料「キャッシュレスの現状及び意義」によると、2016年時点での世界各国のキャッシュレス比率比較は、韓国が96.4%、イギリスが68.6%、中国が65.8%、アメリカが46.0%、そして日本は19.9%(データ出典:「キャッシュレス・ロードマップ2019」)。
同省では本資料で「(日本の)キャッシュレス決済比率を2025年までに4割程度、将来的には世界最高水準の80%を目指す」としている。

また、経済界では給与もデジタル払いの時代に突入する。厚生労働省は2021年度中に給与のデジタル払いの制度化を目指すと表明した。

このような中、企業向けの新たな仕組みが今年(2021年)5月に発表され、話題となっている。
企業では経費精算はキャッシュレス決済での支給が可能だが、本件は立て替え経費の精算金を電子マネーで支払う新サービスだ。

人事向けクラウドサービス「jinjer」を提供する株式会社ネオキャリア(本社:東京都新宿区、代表取締役:西澤 亮一氏、以下「ネオキャリア」)は、今年5月6日から「jinjer経費」で申請した立て替え経費の精算金を、同社のグループ会社である株式会社ULTRAが発行する、Visaプリペイドカード「ultra pay カード」にチャージして受け取れる機能を追加した。

「jinjer」は、採用後の入社手続きや入社後の人事管理、勤怠管理、給与計算、ワークフロー、経費精算、労務管理、雇用契約、コンディション管理などの人事業務を、ひとつのプラットフォームに集約したクラウドサービスである。「jinjer経費」はそのなかの機能のひとつで、交通費や交際費などの経費の申請・承認を、パソコンやスマートフォンの専用アプリ上で完結し、効率よく経費を精算できる。

これまで「jinjer経費」では、企業が従業員に支払う立て替え経費は、システムから出力できるFBデータ(総合振込・給与振込など、複数の振込を一度に行う際に利用可能なデータ)を用いて、銀行口座振込のみで行っていた。

新たに展開するサービスでは、銀行口座振込に加え、Visaプリペイドカード「ultra pay カード」に電子マネーを送金できるようになった。企業は従業員にオリジナルデザインのカードを付与して、経費を早く支払えるのだ。

本サービスによる申請から精算までの流れと主なメリットをご紹介しよう。

<申請から精算までの流れ>

STEP①現金・キャッシュレスで支払いを立て替える

STEP②「jinjer経費」で立て替え金を申請

STEP③「ultra pay カード」へ電子マネーを送金

<電子マネーによる立て替え経費の精算のメリット> ①経費の立て替えから精算金受け取りまでがスピーディー!

精算金の受け取りを電子マネーにすると、従業員は経費の立て替えから精算金受け取りまでにかかる時間を短縮できる。

②従業員は精算金の引き出し手数料不要で、すぐに使える!

従業員は精算金をATMなどで引き出す必要がないため、手数料いらず。送金先の「ultra pay カード」は、Visaの加盟店(オンラインおよび実店舗)でチャージされた金額分をすぐに利用できるので便利だ。

③企業は銀行振込手数料を削減できる!

銀行口座振込で従業員に支払う場合、企業には銀行振込手数料が発生するが、電子マネーでの支払いなら手数料不要。

なお、ネオキャリアでは本格的なサービス提供を前に、5月から同社グループ内でテスト運用を開始。準備が出来次第、企業向けへ展開していく。また、今後「jinjer経費」では、「ultra pay カード」以外の電子マネーサービスへの送金対応も順次追加していくとのことだ。

経費の立て替えは通常、従業員が会社へ申請してから実際に精算金を受け取るまでに時間がかかる。特に立て替え経費が多い社員にとっては、経済的負担となる場合が多い。
立て替え業務をできるだけ正確かつスピーディーに進めることが、企業と従業員の良好な信頼関係に欠かせないと言えるだろう。いま現在、立て替え業務に課題を感じている人事・経理担当者は、本サービスを検討してみる価値がありそうだ。

本サービスの詳細は、ネオキャリアの公式サイト(https://hcm-jinjer.com/news/news-14424/)で確認できるので、ぜひチェックしてみよう!


<参照サイト(資料)>
経済産業省「キャッシュレスの現状及び意義」
https://www.meti.go.jp/policy/...