デジタル化への対応や、新型コロナ感染防止対策などで、企業の採用方法も説明会も面接もオンラインへとシフトしているが、クラウド型採用マーケティングツール「採用係長」を提供している株式会社ネットオンの調査によると、履歴書をデータのみで受領している企業はわずか3.9%しかいないことが判明した。

履歴書の受領形態は、「紙とデータのどちらでも可」が60.0%で、「紙のみ(郵送・手渡しなど)」が32.6%と、一見、履歴書の受領形態でもデジタル化が進んでいるようにみえるが、「データのみ」は3.9%で、履歴書の完全デジタル化にはほど遠いというのが実態だ。

紙の履歴書を使用する理由は「丁寧さを見ている」が最多の50.4%で、「応募にかける真剣度合いが分かる」が44.4%、「原本の管理が行いやすい」が42.1%で、丁寧かどうかという人柄や応募意欲の確認、さらに管理上の都合から紙の履歴書を使用し続けていることがわかる。

一方、紙とデータを併用している理由は、「履歴書の書き方にこだわっていない」が最多の56.7%で、次いで「どんな求職者の応募にも対応できるように」が50.2%、「求職者が応募するハードルを下げるため」が42.9%で続いている。

では、履歴書の書き方についてはどうか。「手書きもデータ入力も両方可」が最も多く85.0%、「手書き」が9.6%、「データ入力」が2.7%となっている。手書きの履歴書にこだわる方の理由は、「筆跡から人柄が分かる」が64.1%、「一般常識の確認」が48.7%、「昔からの習慣」が35.9%だ。

企業によって、履歴書の形式も受領形態も違うようだが、6割以上の企業担当者が「履歴書のデジタル化が進む」と考えていることもわかった。

履歴書のデジタル化が拡大していくためには、「手書き履歴書こだわり派」があげる応募者の丁寧さ、真剣度、そして管理のしやすさを、デジタル化によってどう払拭していくかにかかっているのではないだろうか。