新型コロナウイルスの感染拡大は、企業の採用活動にも大きな影響を与えることになりました。なかでも劇的に変化したのは、オンライン採用が進んだことではないでしょうか。採用手法が対面型からオンラインへ変化する動きは今後も増えると予想されますが、オンラインのメリットを活かしきれていない企業も多いようです。

オンライン面接による効果の受け止め方

「オンライン面接実態調査」(エン・ジャパン)によると、オンライン面接を導入した企業は43%にのぼり、そのうちの7割がオンライン面接について「満足」しているという結果でした。

一方、「採用面接や中途入社者に関する調査」(株式会社ビットミックス)では、「オンライン面接で人物評価が難しくなった」と、およそ6割の経営者が対面での面接よりも、応募者の“人となり”の判断に戸惑っているようです。

この違いの要因は、どこにあるのでしょうか。どうやら、感染予防対策のためにオンラインという採用手法を選択せざるをえなかった企業と、DX化推進策の一環としてオンライン採用を導入した企業の差が出ているようです。

オンライン採用のメリットとデメリット

では、オンライン面接を導入するメリットについて見ていきましょう。オンライン面接は時間や場所の制約を受けることが少なくなりますから、遠隔地からでも応募しやすく、幅広く呼び掛けることができるため、応募者数のアップも期待できます。

応募数が増えれば、優秀な人材の確保しやすくなるでしょう。また、面接に立ち会う採用担当者にとっても、日程の調整をはじめ採用活動に関連する事務作業の負担軽減にもつながりそうです。

デメリットは、なんといっても直接顔を合わせての人物評価ができないことです。これまでは、説明会や面接など応募者と直に接する機会を複数回つくり、その中から自社が求める人物を選んでいくというものです。

採用の決め手となるのは、採用担当者の鍛え抜かれた観察眼ですが、応募者と直接向き合わいないオンラインでは残念ながら活かされることがありません。それを補うのが、HRテックなどの採用ツールの活用です。

積極的な導入と仕方なく導入したことによる差

しかし、これらの採用ツールもオンライン採用を仕方なく導入したのか、それともDX推進を目指して戦略的に導入したのかによって、大きな差があるようです。

たとえば、採用における企業の課題は応募人数が集まらない、優秀な人材が採用できない、内定辞退者が多い、採用業務の効率が悪い、社員が定着しない・・・などを挙げることができます。

もちろん、企業によって抱える課題は違うでしょうし、課題によって解決方法も異なります。自社が抱えている課題は何かを正確に把握し、オンライン採用でその課題にどう向き合っていくのかを明確にすることで、おのずと自社に合った採用ツールを選ぶことも、採用手法を確立することにつながるのではないでしょうか。

オンライン面接を成功に導くツールの活用

日本は超高齢社会に突入し、労働人口が減少することで優秀な人材を採用することが難しくなるとされています。就活生が大手や人気企業に集中することになれば、中小企業にはますます人が集まらなくなってしまいます。

その対策としても、これからの時代にふさわしい採用手法を確立する必要があるでしょう。それがDX戦略としてのオンライン採用の導入、そしてオンライン採用のメリットを活用するためのカギとなるのがツールの導入かもしれません。

まとめ

オンライン面接によって日時や場所の制約がなくなれば、広範な地域からの応募も可能となり、結果的に応募者数を増やすことにつながります。オンライン面接をスムーズに行うためには、利便性の高いツールが欠かせませんが、ツールを使いこなすスキルも必要となりそうです。