恒例となっているリスクモンスター株式会社の「大学1、2年生が就職したいと思う企業・業種ランキング」(第7回)の調査結果が発表された。5年前のランキングと比較すると、時代の波がランキングに影響していることをうかがわせる結果となっている。

ランキング1位となったのは「地方公務員」であり、2位の「国家公務員」とともに、公務員人気の高さは相変わらずだ。しかし、前々回の45位、前回の8位から大幅にランクを上げて3位となったのが携帯キャリアに参入した「楽天」だ。

上位にランクインしているのは「Google」(4位)や「Apple」(6位)、「LINE」(20位)などのIT関連が目立つが、「森永乳業」が45位から9位、「資生堂」が45位から12位と、大幅に順位を上げている点も見逃せない。

一方、大幅にランクダウンとなったのが、「ANA」(7位→31位)、「JR東海」(10位→31位)、「JR西日本」(20位→35位)などだ。ここ数年、就職先として人気の高かった航空業界や鉄道業界だが、コロナ禍で受けた打撃が就職志望先にも影響を与えているようだ。

また、就職先として民間企業を志望する割合が、前回の47.5%から41.5%と調査開始以来最低水準となっている。コロナ禍による先の見えない時代を反映して“安定志向”が高くなっていることもうかがえる。

ところで、このランキングを、5年前の2016年8月に実施した第2回ランキングのトップ20と比較すると、およそ半数が入れ替わっている。

5年前はゲーム開発企業が4社、鉄道業、銀行業、医薬品製造業が各2社ずつランクインしていた。しかし、今回はインターネット付随サービス業が3社、電気機械器具製造業が3社ランクインという結果だ。

時代背景の変化に伴い、就職したいと思う企業の顔ぶれも変わるといってしまえばそれまでだが、“有為転変は世の習い”ということわざが、しみじみと痛感させられるランキングである。