従業員のメンタル不調を予防するために、従業員数50人以上の事業場には、年1回のストレスチェック実施が義務づけられている。そのビッグデータを分析することで判明したのが、社内コミュニケーションと企業規模の関係性だ。

社内コミュニケーションという観点では、従業員数が多い企業よりも少ない企業の方が、従業員同士はもちろん上司や経営陣とも意思疎通が図りやすいというイメージだ。しかし、現実はそう単純なものではなさそうである。

ストレスチェックサービスを手掛ける株式会社ドクタートラスト「ストレスチェック研究所」が、103万人のビッグデータを分析した結果によると、コミュニケーションは少人数の方が良好な場合もあれば、大人数の方がうまくいっている場合があることが判明したのだ。

分析結果の一部を紹介すると、「同僚とのコミュニケーションが円滑で、互いを認め合う信頼関係が構築されている」のは規模の大きい企業で、「従業員の意見が会社に届きやすい」のは、規模の小さい、従業員が少ない企業という分析結果である。

また、企業規模との関連がそれほど影響していないと思われるのが、上司とのコミュニケーションについてである。これについては、仕事の報告や連絡、相談など、いわゆる“業務連絡”も含まれるため、企業規模の影響は少ないと考えられる。

また、「個々人の価値観を尊重する姿勢」、「経営層からの情報の信頼性」についても、企業規模との関連はきわめて薄いというのが、ストレスチェックのビッグデータを分析した結果から見えてきたことである。

ちなみに、ストレスチェック項目での「コミュニケーション」に関する設問は、「上司は気軽に話ができますか?」「同僚は気軽に話ができますか?」「努力して仕事をすれば褒めてもらえますか?」など、設問数57問版、80問版の2種類あるそうだ。

コミュニケーションに課題を抱える企業の多くが、「うちは大企業だから」「小さな会社だから」と、コミュニケーションがうまくいかない言い訳に企業規模(従業員数)を持ち出すことが多いが、必ずしもそうではないのである。

コミュニケーションに課題があるとすれば、その原因がどこにあるのかを見極めることこそが、課題解決の近道となるのではないだろうか。

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