株式社文化放送キャリアパートナーズが、3月上旬に実施した「2023年卒ブンナビ学生調査」によると、2023年卒業予定者の4人に1人以上が、すでに内々定をもらっていることがわかった。

ところで、経団連が廃止した就活ルールだが、政府は混乱を避けるため、広報解禁日が大学3年次の3月、先行解禁日が大学4年次の6月、内定解禁日が大学4年次の10月という就活ルールを踏襲する姿勢を示している。

しかし、昨年から、企業は採用活動、2023年卒業予定者も就活活動を活発に展開し、すでに3割近くに内々定が出されているというのが実態だ。

これで就活が一段落したかというと、実は95.0%が今後も就活を継続する意思を示している。もちろん、内々定をもらったのは4人に1人だから、大半が就活を継続するのは当然だ。

しかし、内定をもらっているものの、「内定先への不満」(8.0%)、「内定先に不満はないが就活継続」(10.8%)を合わせると2割近くになる。企業は、内定承諾連絡や内定承諾書へのサインなどを求め、内定者をつなぎとめるために必死だが、就活生は意外にシビアに受け止めているようだ。

内定承諾連絡については、「断る可能性も視野に入れて承諾」が32.5%、「とりあえず承諾」が7.2%で、約4割は承諾したからといって、必ずしも内定した会社に入社するとは限らないことも明らかになった。

内定承諾連絡は、ある意味では口約束のようなものだが、これが書面を提出する内定承諾書ならどうか。こちらも「断る可能性も視野に入れて提出」が23.9%、「とりあえず提出」が4.6%で、口約束よりは書面の方がやや拘束力があると感じているようである。

コロナ禍とはいえ、2023年の新卒採用市場は、これからいっそう過熱することが予想される。現時点で就活終了の意思表示をしているのは5.0%で、これからが就活・採用活動の本番を迎える。