株式会社文化放送キャリアパートナーズが6月に実施した「2023年卒ブンナビ学生調査」によると、1社以上から内々定をもらっているのが80.6%で、半数以上の54.7%がすでに就職活動を終えていることがわかった。

内々定数の平均は1.9社で、最多が1社の30.8%、なかには5社以上から内々定をもらっている就活生もいる。また、内々定をもらっていないのは19.4%だが、2023年卒の就職活動は、すでに終盤を迎えつつあるようだ。

内々定をもらっている就活の入社意思は、内々定先へ「入社したい」が82.3%で、「入社したくない」は1.4%、「できれば別の会社に入社したい」が16.2%である。

ところで、これからのビジネスシーンに大きな影響を及ぼすことになりそうなのが“メタバース”の活用だ。ブンナビ学生調査では、2023年卒のメタバースの認知度についても取り上げているが、3人に1人がメタバースを「知らない」と回答している。

たとえば、メタバースを活用すれば、メタバース空間で面談や会社見学などもWeb上で簡単にできるようになるため、就活生にとっても企業にとってもきわめて便利となるはずである。

もっとも、現時点でメタバースに該当するサービスを使ったことがあるのはわずか12.6%で、87.4%が使ったことがない、という事情もありそうだ。

したがって、企業が個別説明や選考で、メタバースを活用したプログラムを用意しても、「参加したい」は29.0%、「参加したくない」が71.0%と大幅に上回っている。

さて、圧倒的に「参加したくない」派が多い。その理由は「メタバースが何かわからない」「情報が制限しやすいと感じる」「ZOOMなどでオンライン就活ができている」「利用したことがある友人が使いづらいと言っていた」などだ。

たしかにテレワークの導入が進み、Web上での会議や打ち合わせも浸透しつつあるだけに、一足飛びにメタバース空間での就職活動には、まだ二の足を踏む傾向があるようだが、数年後にはどのように変わるのかも注目しておきたい。

いずれにしても、今年もまた、人手不足から売手市場となった就職戦線、すでに終盤を迎えているが、止まらない円安と先の見通しが立たない経済情勢によって、大どんでん返しとなることはあるのだろうか。