ご存じの皆さんは少ないかもしれませんが、毎年10月1日は「法の日」と制定されており、この日から1週間は「法の日週間」とされています。全国各地では法務省や裁判所などが主体となって、毎年さまざまなイベントが行われています。

普段はなかなか身近に感じられない「法」について、一般の人でも気軽に参加できるイベントが多く、法務省や裁判所を見学するという貴重な体験のチャンスもあります。この機会に法について考えたり学んだりできるように、「法の日週間」とそこで開催されるイベントについて紹介します。

「法の日」と「法の日週間」とは?

今をさかのぼること90年以上も昔、昭和4年(1929年)に10月1日は「司法記念日」として制定されました。その後昭和34年(1959年)には、裁判所・検察庁・弁護士会が三者協議を行い、国を挙げて法を尊重する日としての「法の日」制定を提唱し、政府によって翌昭和35年10月1日が「法の日」と定められました。

それ以来現在に至るまで、毎年10月1日は「法の日」とされ、7日までの1週間は「法の日週間」として、法務省、最高裁判所、最高検察庁、日本弁護士連合会のほか、各地の裁判所やそれに関連する施設などでさまざまなイベントが開催されています。

過去に行われた「法の日週間」記念イベント

毎年全国で行われるイベントでは、普段は触れる機会がほとんどない法に関わる世界を体験できます。一例を挙げると、兵庫県神戸市の裁判所では、一般社会人や大学生を対象にして、模擬裁判員裁判や模擬評議などの体験コーナー、検察官・弁護士・裁判官による各種講義、法廷見学などの企画が過去に実施されました。

裁判所が実施する令和4年のイベント

ここからは、令和4年の「法の日週間」に開催されるイベントを紹介します。

●法廷見学会(要申込み)

まず、法律に関わる最高機関である最高裁判所では、10月1日に中学生を対象にした裁判所内でのイベントを行います。詳細は以下の通りです。

・日時:令和4年10月1日(土) ①10:00〜11:30 ②13:30〜15:00

・対象:中学生(1グループ2名まで/保護者の参加も可)

・定員:各回50名

・内容:大法廷見学、質問コーナー、法服を着用しての記念撮影など

東京都千代田区、国会議事堂のすぐ北に位置する最高裁判所は、1974年に建てられた重厚な石造りの建物です。その建物の外観と内部を見るだけでも価値があります。イベントの対象は中学生ですが、保護者なら一緒に貴重な体験をするチャンスがあります。

●法の日フェスタin赤れんが(要申込み)

千代田区霞が関にある法務省には、明治28年に建てられた赤れんが棟があり、「法の日」にはその内部にある法務資料展示室を中心に、法務省職員によるガイド付き見学ツアーが開催されます。詳細は以下の通りです。

・日時:令和4年10月1日(土) ①10:20〜12:00 ②13:20〜15:00

・対象:特に制限なし

・定員:各回30名

・内容:ガイド付き見学ツアー、法務省の仕事紹介など

●霞が関司法探検スタンプラリー(要申込み)

日本弁護士連合会では弁護士の案内で、霞が関界隈の裁判所・検察庁・弁護士会を巡るスタンプラリーを開催します。法に関わる施設見学を一度に体験できるチャンスです。詳細は下記の通りです。日時が法の日週間から大きくずれているので注意してください。

・日時:令和4年10月24日(月) 

 Aコース/9:20〜12:15、Bコース/12:30〜15:25、Cコース/13:45〜16:40

・対象:特に制限なし

・定員:各コース15名(1組3名まで)

・内容:弁護士によるガイド付き見学ツアー、法廷見学、模擬取調室見学など

●ナゾトキ弁護士の事件ノート

最後に、カタいイメージのある法曹界の皆さんが、参加者になるべく楽しんでもらおうと企画しているイベントを一つ紹介します。京都弁護士会が中心となり、裁判所や検察庁も協力して開催するイベントです。

テーマは、裁判所と弁護士会館を舞台にした本格的謎解きゲームで、参加者は京都で活躍する弁護士になるという設定です。暗号で書かれた文書や、アリバイのない事件などの難問を前にして、ゲーム形式で謎解きを進める大人も子どもも楽しめる企画です。

・日時:令和4年10月1日(土)10:00〜17:00 の間で随時

・対象:特に制限なし

・定員:特に制限なし

このイベントは京都近郊の皆さん向けになりますが、その他の地域でも工夫を凝らしたイベントが開催されるかもしれません。法テラスや弁護士会のサイトなどで確認してみてください。

まとめ

法や法律という言葉を聞くと、普段の生活とはあまり関係のない、ちょっと窮屈で怖いイメージを連想するかもしれません。しかし法律というものは本来、目には見えなくても確かに私たちの身のまわりに存在するものです。

まだまだあまり知られていない記念日ですが、「法の日」とはもっと法を身近に感じてもらうための大切な日です。しかも普段はカタいイメージの弁護士や法務省の職員さんが、工夫を凝らしてイベントを企画・開催する貴重な機会です。ぜひ親子で参加してみてはいかがでしょうか。