人気アニメ「エヴァンゲリオン」シリーズの劇場版新作「シン・エヴァンゲリオン劇場版」(庵野秀明総監督)に登場する第3村の45分の1のスケールのミニチュア「第3村ミニチュアセット」が、4月10日〜9月8日にSMALL WORLDS TOKYO展示場(東京都江東区)で展示される。展示に先駆け、内覧会が行われ、ミニチュアが公開された。ミニチュアは、第3村のシーンを描くため場面設定・画面構成検証用として制作され、幅約9メートル、奥行き約4メートル。アヤナミレイ(仮称)が使った銭湯や、“ケンケン”こと相田ケンスケの家などがお披露目された。

 第3村は、劇中で主人公・碇シンジやアヤナミレイ(仮称)らが訪れる集落。第3村で、アヤナミレイ(仮称)が農作業するシーンも話題となっている。劇場版の制作スタッフは、ミニチュアを撮影した写真や映像を基に絵コンテなどを作成し、レイアウトを描いた。ミニチュアには、キャラクターの45分の1スケールのフィギュアも設置される。

 内覧会には、カラーの文化事業担当学芸員を務める三好寛さん、「エヴァンゲリオン」シリーズの版権を管理するグラウンドワークスの神村靖宏さんが登場。ミニチュアは、2017年に約半年かけて制作されたといい、三好さんは「第3村のシーンは、当たり前の日常を描いている。『本当にこの村がある』ように描くには、どうすればいいのかと考えた結果、ミニチュアを作ろうと思い立った」と経緯を説明した。

 「日常を描く上では嘘はつけない。庵野秀明は、特撮のミニチュアの力を信じていたんだと思います。アングルにかなりこだわる方なので、ありきたりではないものを作るためにミニチュアが必要だった」と話した。第3村は、静岡県浜松市の天竜浜名湖鉄道・天竜浜名湖線の天竜二俣駅がモデルの一つになっているといい、神村靖宏さんは「駅を徹底的に取材した」「駅舎部分などはかなり再現されている」と語った。

 「エヴァンゲリオン」は第3新東京市を舞台に、主人公・碇シンジたちが人型決戦兵器エヴァンゲリオンで、謎の敵“使徒”と戦う……というストーリー。テレビアニメや劇場版アニメが制作され、社会現象を巻き起こした。

 「シン・エヴァンゲリオン劇場版」は、2007年から公開されている「新劇場版」シリーズの完結編。3月8日の公開から21日間で興行収入が60億円、観客動員数が396万人を突破。前作「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」(2012年公開、最終興行収入約53億円)の記録を超え、興行収入、観客動員ともにシリーズ最高記録となったことも話題となっている。4月5日時点で、興行収入が68億9000万円、観客動員数が451万人を突破している。