人気アドベンチャーゲーム『マブラヴ オルタネイティヴ』が原作のテレビアニメ「マブラヴ オルタネイティヴ」。今作が初レギュラーにして初主演となる神木孝一さんが、主人公・白銀武(しろがね・たける)を演じるほか、鑑純夏(かがみ・すみか)役の楠木ともりさん、御剣冥夜(みつるぎ・めいや)役の奈波果林さんらフレッシュかつ豪華な声優陣が集結した。「マブラヴ」シリーズは。2003年発売の「マブラヴ」と2006年発売の「マブラヴ オルタネイティヴ」の二つで一つの大きな物語から始まり、以後も多くのシリーズタイトルをリリースするなど歴史が長く、多くのファンに愛されて続けている。人気作ということもあり、声優陣はプレッシャーを感じつつも「新しい『マブラヴ』を」という思いで収録に臨んでいるという。神木さん、楠木さん、奈波さんに作品への思い、アフレコについて聞いた。

 ◇初レギュラーで初主演 皆さんに支えられ

 −−作品の印象は?

 神木さん ゲームの主題歌「未来への咆哮(ほうこう)」を先に知っていたんです。

 楠木さん 私も!

 奈波さん 全く同じです!

 神木さん 実際にプレーしてみて、濃密な人間関係が描かれていて、心に刺さり、作品の世界に入り込みました。作品に携わらせていただくことが光栄で、自分がどう表現するのか?を考え、やりがいを感じました。

 楠木さん 登場人物が深く掘り下げられていて、重みがあります。のめり込みすぎて、心が疲れてしまうところもあったので、少しずつプレーしました。

 奈波さん 生の人間と接しているような感覚がありますよね。涙が出るし、グサッと心に刺さるところがあり、ゲームの世界なのか、リアルなのかが分からなくなったり。大切なものが当たり前ではないと改めて教えられたところもありました。

 −−神木さんは初レギュラーで初主演です。

 神木さん いまだに信じられないんです。ドッキリじゃないかって!?

 楠木さん 本当ですよ!

 神木さん 9月25日に開催された先行上映会で応援してくださる方々の前に立ち、自分が関わるんだ、背負っていくものがある……という実感が湧きました。

 楠木さん 座長は、本当にしっかりされているんですよ。先行上映会の時も緊張されていて、アクリル板越しに緊張の空気が伝わってきて……。それでも座長としてしっかりしなきゃ!という気持ちも感じるので、気負いすぎないで!とも思っています。

 神木さん 皆さんが優しいんです。支えてくださるので、緊張しています!と素直に言えるんです。ありがたいです。

 楠木さん 私も初レギュラーの時に、皆さんに支えていただきましたし、私も支えたいという気持ちがあるのですが、なかなか至らなくて……。

 神木さん いやいや、助けられています!

 奈波さん コロナ禍で、収録後に先輩と食事に行ったりもできないですしね。こんな難しい作品で、堂々とされているのは本当にすごい! 一生懸命な姿にみんなが自然についていっていて、その熱量が「マブラヴ」を作っていると思います。それに、ともりちゃんもすごいんですよ! 助けられています。

 楠木さん 私も先輩に教えていただいたことをできればと! 生意気ですみません!

 −−奈波さんの印象は?

 楠木さん 一見、落ち着いているのですが、明るくてすてきな方なんです。最初から敬語はやめてね!と言っていただいたり。

 奈波さん ともりちゃんは普段、明るくて天真らんまんなんですけど、私たちといるとしっかりして見えるよね。

 神木さん あと、奈波さんはいつも自分を気に掛けてくださってくれて「大丈夫?」と声を掛けていただいています。

 奈波さん 私も座長の時に皆さんに助けられたので。私も支えたい!という気持ちがあるのですが、コロナ禍ということもあり、なかなかできなくて……。

 −−皆さんのチームワークは抜群のようですね。

 神木さん 本当に皆さんに支えられています!

 ◇妥協しない現場 チームワーク抜群!

 −−神木さんは第2話の収録で5時間かかったそうですが。

 神木さん 一話一話が濃厚でスピード感があり、特に第2、3話はモノローグが多く、感情の起伏が大きいシーンもあって、なかなかうまくできなくて、時間がかかってしまいました。スタッフの皆さんにご迷惑をおかけしました。初めてで刺激的なことばかりで、勉強をさせていただいています。

 奈波さん 妥協しない現場なんです。神木君は、とてつもないことをしています。すごいんです。

 −−武は並行世界をさまようなど設定が難しいキャラクターです。

 神木さん 未来から並行世界にきたので、ほかの人よりも知識があり、最初から相手との距離をつめられないところもあります。心の距離感、知っている知識をどう伝えるのか?など作品をちゃんと理解しないと演じられないところもあり、原作だけでなく、いろいろな資料を読み込んで、収録に臨みました。

 −−奈波さん、楠木さんが演じる際に意識していることは?

 奈波さん 冥夜は口調に特徴があり、達観しているようなところもありますが、少女であることを意識して演じました。自分よりも相手を大切にすること、武の前では素が出るなどメリハリを意識しています。感情を抑えて、やせ我慢をしているところもあるんです。そのやせ我慢感をどうやって出すのかを考えています。彼女の心の機微を研究しました。答えは出たのですが……。言えないです! ネタバレになってしまうので(笑い)。

 楠木さん 純夏は元気で天真らんまんで子犬みたいな子です。アニメでは、原作より、可愛らしさが前面に出ている印象です。「もっと可愛くていいですよ」というディレクションもいただき、何でなんだろうな?と考えた時に、武ちゃんの印象が交じっているからなのかも?と考えたんです。言葉の一つ一つが印象的になるように演じています。段々、強い部分も出てくるのと思うので、楽しみにしています。

 −−最後にファンにメッセージをお願いします。

 神木さん 未来からきた武がどんな選択をして、未来がどう変わるのか? 最後まで濃厚でテンポがよく、考えさせられる作品になっています。

 奈波さん 歴史のある作品でプレッシャーもありますが、キャストのみんなが真剣に向き合い、それぞれが答えを出して演じています。その思いが集まった時にどんな作品になるかを楽しみにしてください。新しい「マブラヴ」を作り上げる使命も感じています。ぜひ楽しんでください!

 楠木さん 私がアフレコで初めて参加した時点で、皆さんのチームワークのよさを感じていました。スタッフさん、キャストのみんなが愛を込めて作っています。その愛を形にしてお届けできればうれしいです。