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観葉植物のレンタル大手ユニバーサル園芸社<6061>が、この1年3カ月ほどの間に8度の買収に踏み切った。

同社は新型コロナウイス感染症の拡大でオフィス向けレンタル植物事業が縮小したものの、テレワークや外出自粛による通販、園芸雑貨店での個人向け需要が高まった結果、コロナ禍によるマイナス影響をほとんど受けていない。

業績が好調なことからコロナ禍後の事業拡大にカジを切った格好で、2022年2件、2023年6件とハイペースの企業買収や事業譲受を実施している。2024年もこのペースは続くのだろうか。

2009年からM&Aを積極化

ユニバーサル園芸社は1968年に大阪府茨木市でユニバース園芸として創業し、2000年代に入ってからM&Aを積極化させてきた。

2009年に造花卸売事業のビバ工芸を子会社化したのを皮切りに2013年(1件)、2015年(2件)2016年(2件)、2018年(2件)、2020(1件)と続き、コロナ禍の中の2年間は抑制しゼロ件だったが、2022年後半になってアクセルを踏み込み、2022年8月から2023年11月までの間に8件のM&Aを実施した。

直近の11月13日には、イベントや店舗のフラワーデザインサービスを手がけるNicolai Bergmann(東京都港区)の子会社化を発表した。

Nicolai Bergmannはフラワーアーティストのニコライ・バーグマン氏のブランド力を活用した事業を展開しており、2022年10月期の売上高は22億1300万円、営業利益は1億4800万円だった。同社を傘下に収めることで、グループのフラワー事業の拡大につなげる。

また、8月にはイントランス<3237>から大多喜ハーブガーデン(千葉県大多喜町)を譲り受けた。2023年2月期の売上高は1億9700万円、営業利益は1950万円の赤字だった。

ユニバーサル園芸社の主なM&A

5期連続の増収営業増益

ユニバーサル園芸社の業績は好調だ。コロナ禍の影響が出始めた2020年6月期は6.0%の増収、18.8%の営業増益を達成。翌2021年6月期もコロナ禍に伴いオフィス向け需要は減少したものの、個人向けが伸び、通期では増収営業増益基調に変化はなかった。

2022年6月期、2023年6月期は、いずれも2ケタの増収営業増益を達成しており、2024年6月期は15.0%の増収、14.9%の営業増益と3期連続の2ケタ増収営業増益を見込む。

2024年6月期については、業績予想を発表した後に、Nicolai Bergmannの子会社化が決まっており、2024年6月期はさらに上振れする可能性は高い。

また増収営業増益は2018年6月期に3.3%の増収ながら5.0%の営業利益になった以来、5期連続となる。業績面からは、M&Aにブレーキがかかる要因は見当たらない。2024年もハイピッチのM&Aが見られるかもしれない。

ユニバーサル園芸社の業績推移
2024/6は予想

文:M&A Online

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