住信SBIネット銀行は、Teradataのデータウェアハウスと検索用BIツール「アクセスナビゲータ・ウェブ」を導入した。広告効果の集計で新しいデータを追加するための時間の迅速化や、カスタマージャーニーの可視化が実現するという。

 日本テラデータは、住信SBIネット銀行が、新たに「Teradata Data Warehouse Appliance(以下、Teradata)」を採用し、5月より本稼働開始したことを発表した。住信SBIネット銀行は、新たにテラデータの検索用BIツール「AccessNavigatorWeb」(以下、アクセスナビゲータ・ウェブ)も導入した。

 データウェアハウス(以下、DWH)をTeradataに刷新することで処理性能が向上し、迅速なデータ参照・集計・分析が可能になり、業務効率が改善した。さらに、BIツールのアクセスナビゲータ・ウェブと連携活用することで、ユーザーは定型検索だけでなく、非定型検索についても利用できるようになり、分析の自由度が向上した。

 今回の導入によって期待されている効果は下記の通りだ。



●DWHへのデータ追加作業が、1ヵ月半から約1分に短縮

 たとえば、広告効果の集計で新しいデータをDWHに追加する場合、従来は要求のヒアリング・要件定義・開発設計といったシステム開発のためのプロセスが必要だった。アクセスナビゲータ・ウェブの導入により、システム開発なしにユーザー自身がデータを自由に追加できるようになり、業務によってはデータを利用するまでの追加作業に1ヵ月半から数ヵ月かかっていたものが、約1分に短縮されたという。



●データ取得作業を、約15分から約3分に短縮

 これまで住信SBIネット銀行では顧客情報・融資情報等のデータを別々に取得・結合していたが、アクセスナビゲータ・ウェブ内でテーブル結合ができるようになった。これにより、ユーザーツールのメンテナンス作業の負荷が削減され、データ取得に要する時間が約15分から約3分に短縮された。



●マネージメントおよびビジネス担当者のタイムリーな意思決定に貢献

 与信系、個人属性の変化や取引行動上の変化を検知するイベント・ベースド・マーケティング・システム(EBM:IBM DB2)のデータ、ウェブサイトやメール配信のデータ、FXなど各種商品システムに点在するデータ、また広告データのような外部オープンデータなど、あらゆる種類のデータを収集・統合し、タイムリーな意思決定が可能になった。



●カスタマージャーニーを可視化し、顧客エンゲージメントを強化

 上記の通り収集したデータをもとに、カスタマージャーニー・マップを構築し、個々のお客様のニーズにあったメッセージやサービスをタイムリーかつスピーディーに提供し、顧客エンゲージメントを強化できるようになるという。

 今後住信SBIネット銀行は、銀行全体に対するMIS(経営情報システム)の構築を目指し、Teradataを活用してデータドリブン経営を進めていくとしている。

MarkeZine編集部[著]