巣籠生活を余儀なくされていると、“宅飲み”を充実させたくなります。好きなお酒を用意して、さて、“あて”は何にするか。いろんな中から今回試してみたのは鳥取特産の「砂丘らっきょう」です。

全国生産量1位は鳥取県

3d3a29654e46dc607d5371e8afdaf2c2 砂丘らっきょう甘酢漬 らっきょうの全国生産量1位は、鳥取県です。JA全農とっとりによると、栽培の歴史は江戸時代にさかのぼるとのことです。参勤交代の際、幕府の薬草園だった「小石川薬園」から持ち帰ったと伝わっています。繁殖力が強いらっきょうは、鳥取の砂丘地でも育ちました。少数の農家で自家用として栽培されていましたが、戦後は農機具の機械化が進んだことやスプリンクラーによる散水が導入されたことで、大規模栽培が加速しました。

「色白」のブランドらっきょう

8c5074aee59e16588bd422f81b469f16 砂丘らっきょうは若干細長い卵型で比較的大玉、そして「色白」が特徴 鳥取と言えば、砂丘が有名です。中でも、鳥取砂丘のエリアにある鳥取市福部町(旧福部村)は全国屈指の産地。そこで栽培され、出荷されているのがJA鳥取いなばのブランドらっきょう「砂丘らっきょう」です。

JA鳥取いなばのホームページによると、1951(昭和26)年に農協の合併で「福部村農協」が誕生し、「砂丘らっきょう」の統一ブランドで販売されるようになりました。栽培されているのは「らくだ種」。砂丘地のような保水力や保肥力に乏しい土壌でも育つ乾燥に強い品種とのことです。肉質がしっかりしており、身がしまっていて繊維が細かいことから、歯切れがよいシャキシャキした食感が特徴です。

「色白」も砂丘らっきょうの魅力。土中の栄養が豊富だと、玉ねぎのような飴色になるのが通常ですが、砂丘地のような地力の低い土壌では色が白くなるのだそうです。

「大玉」なのでキムチに刻んで 日本酒、焼酎……お酒の“あて”にいい!

36dc14b7bf566a04cb84e373ad9350ca 刻んだ砂丘らっきょうをキムチと合わせて 砂丘らっきょうの出荷は例年、5月下旬以降です。今回試したのは、通年流通している定番の甘酢漬けの商品。JA全農とっとりの担当者に、おすすめの食べ方を尋ねてみました。「お酢の味がメインなのでどうしてもらっきょうの味の特徴が表現しにくいのですが…」と前置きした上で、キムチとあわせるアレンジの仕方を教えてくれました。

砂丘らっきょうは、形状が若干細長い卵型で比較的大玉です。このため、「3~4等分に刻んだほうがいいと思います」とのことでした。その前に、まずは、らっきょうをそのまま食べてみます。 8bbb58e08f8d3460ab8ae396f8d0d59d チビチビかじりながら、日本酒を 確かに、身がしまっていて、シャキシャキの食感がたまりません。大玉なので、通常のものよりも歯応えがある印象です。甘酢は、甘すぎず、酸っぱすぎず、ほどよい味加減です。これは、日本酒に合いそうです。用意したのは、宮城県石巻市の平孝酒造の「日高見」の純米酒。米の旨味をしっかり感じながらも淡麗で香り高い銘酒です。もともと刺身と一緒に楽しもうと、冷蔵庫にあったものですが、砂丘らっきょうをかじりながら飲んでも、見事に合います。 219377d9309a7a206fd1ad1d5355a9f8 キムチ合えで、一層杯が進みます いよいよ、“砂丘らっきょうのキムチ合え”を試してみます。甘酢と、キムチの辛味が絶妙な具合に調和します。いっそう、杯が進む美味しさです。

4ea27a2b349a71b77ced326cb4f57148 芋焼酎にも合います 日本酒だけでなく、宮崎県高鍋町の黒木本店の焼酎「㐂六」をストレートで。コクがあって厚みのあるこの芋焼酎の銘酒にも、砂丘らっきょうは合いました。少しずつかじるという食べ方が、お酒をチビチビ飲むスタイルに、ちょうどいいのかもしれません。

“和”のらっきょうは、“洋”にも合う

eed39f414bdc9ca6a4c04df176e97a12 ポテサラにのせて 冷蔵庫の中には、作り置きしたポテトサラダがありました。ふと閃いて、刻んだ砂丘らっきょうをのせて味わってみます。砂丘らっきょうの上には、粗びきしたコショウを少々。これが、なかなかの出来栄えでした。ピリリとしたコショウが、思った以上に甘酢と調和していいアクセントに。マヨネーズとの相性も抜群で、ひと味違ったポテサラになりました。思わず、ホームサーバーからビールを注ぎ、飲んでみます。うん、うまい!! bc35d8d4a284c117c46a41127ee0ce50 カレーの付け合わせは王道 もちろん、カレーの付け合わせは王道です。レトルトカレーを温め、砂丘らっきょうとともに味わいます。言わずもがなのマッチング。文句なしに美味しいです。

らっきょう商品で約30種類がそろう

砂丘らっきょうを購入したのは、東京・新橋にある鳥取県と岡山県のアンテナショップ「とっとり・おかやま新橋館」です。自慢の特産品を取りそろえるだけあって、商品棚には味違いのものも数えると、らっきょう関連の商品は約30種類もありました。この中でも、JA鳥取いなばの「砂丘らっきょう甘酢漬」(とっとり・おかやま新橋館で、130g入り税込み648円)は、人気商品のひとつです。砂丘らっきょうは、JA全農とっとりのショッピングサイト「アグリマーケット」でも購入できます。そのサイトで「砂丘らっきょう甘酢漬」は1番人気の商品です。 5cf2051fc9287f59880a022512ecf8d7 とっとり・おかやま新橋館の商品棚に並んだらっきょう商品 「とっとり・おかやま新橋館」の店員さんによると、根付きのらっきょうは、5月下旬には店頭に並ぶ予定とのことでした。らっきょうを自分で漬けてみたい方には、おすすめです。JA全農とっとりのホームページでは、簡単で美味しいらっきょう漬けの作り方の動画を観ることもできます。自家製のらっきょう漬けで、一献傾けるというのも、贅沢な“宅飲み”の楽しみ方です。

「とっとり・おかやま新橋館」の店舗情報

cb64cbab0680cee13b232c8943817acb とっとり・おかやま新橋館 1階にショップ、2階にビストロカフェももてなし家、情報コーナー・事務局、移住・しごと相談コーナー。1階ショップには約1600種類の特産品が並んでいます。コロナ禍でも安心して買い物ができるようにと、2021年1月に公式オンラインショップがオープンしました。

[住所] 東京都港区新橋1-11-7 新橋センタープレイス1・2階
[電話]03-6280-6474(1階ショップ)
[営業時間]通常は10時~21時(1階ショップ)※緊急事態宣言を受け、2021年5月1日から当面の間は10時~19時。営業時間は異なる場合があります
[休日]年末年始
[交通] 地下鉄銀座線新橋駅3番出口から徒歩すぐ、JR新橋駅銀座口から徒歩1分

撮影・文/堀晃和