57年前、静岡で一家4人が殺害された、いわゆる袴田事件について、今月13日、東京高裁が裁判のやり直し・再審を認める決定をしました。支援者らが全国各地の検察で抗告しないよう求める抗議活動を行いました。
1966年の袴田事件では、死刑判決が下されていた袴田巌さん(87)の再審を認める決定が今月13日に東京高裁で出されました。これを受け、17日は支援者およそ10人が鹿児島地検の前で抗告しないよう求めました。
(支援者)「1日も早い再審制度の在り方が根本から問われているので、検察庁も良心を見せて抗告は断念してほしい」
これに先立ち14日には、義理の弟を殺害した罪などで服役したものの4回目の再審を求めている原口アヤ子さん(95)に、袴田事件で再審が認められたことが報告されました。原口さんには袴田さんの姉・ひで子さんから、電話で激励の言葉がかけられたということです。