【北川景子/モデルプレス=7月26日】女優の北川景子(30)が、モデルプレスのインタビューに応じた。北川は、住野よる著のベストセラー小説を実写化した映画「君の膵臓をたべたい」(7月28日公開)に出演。同作は、高校時代に膵臓の病を抱えるヒロイン・桜良に出会った主人公【僕】の、過去と現在の12年後が描かれる青春物語。主演はヒロイン・桜良役の浜辺美波と、【僕】役の北村匠海(DISH//)がつとめ、北川は現在パートで桜良の親友・恭子を演じる。ほか、現在パートには教師となった<僕>役で、小栗旬が出演。“第2のセカチュー”としても注目を浴びる、今夏の話題作のひとつだ。

◆映画「キミスイ」で親友役

予告編でも公開されている、恭子がウエディングドレス姿で手紙を読む場面は、現在と過去の12年間の思いを繋ぐ、物語の重要なワンシーン。北川の耳元には、手紙の送り主、浜辺演じる桜良が手紙を朗読する声がイヤーモニターを通じ届いていたそうで、「月川(翔)監督の提案で、リハーサルは何も書いていない真っ白な手紙だけで行ったんです。本番一発で泣いて終われるようにと、本番で初めて文字が書いてある手紙を渡されて、イヤーモニターから声が聞こえてくる演出をかけてくださって。浜辺さんの声が入ってきったというのは、やはり大きくて、リアルに想像ができました」と、撮影を振り返る。

デビューから、主演やヒロインとして作品に携わることが多かった北川だが、今回は現在16歳の浜辺、19歳の北村という次世代を担う若手俳優2人を支えるポジション。過去と現在という設定上、主演2人との共演シーンはなかったものの、完成した映画を観て「難しい題材だと思うのですが、若いのに見事に演じていてすごい!」と思ったのだという。

「やりすぎても大袈裟になるし、かと言ってリアルにやりすぎてもお客さんに伝わらない、表情や台詞のさじ加減が、すごく難しい作品だったと思うんです。特に、北村くんの役は、浜辺さんからの“受け”の演技になるので、より難しかったのではないかと思います。でも、しっかり受け止めていたし、お互いを信じてぶつかっていったんだろうなと感じました。2人のフレッシュな演技に圧倒されました」。

◆“黄金世代”から見た“次世代”「どんどん進化している」

北川は、1986年生まれで、いわゆる“女優・黄金世代”のひとり。同じ生まれ年には10代から活躍し続ける面々が揃っている。

群雄割拠の世代で、変わらぬ人気を誇っている北川にとって、浜辺・北村らをはじめ今の10代〜20代前半の俳優陣は、どう映っているのか――「すごいと思います。私達が若い頃は、『こんなことできなかったな』と思うようなことを、皆さん簡単にやってしまいますよね。体型を変えるとか、ピアノが弾けるようになるとか、本当に何でもできるようになるし、『自分たちの時代ってこんなにすごかったかな?』と思いました。また、根性のある子がたくさん増えてきたようにも感じています。私は昭和生まれで、上下関係が厳しいときでしたけど、途中リベラルになり、今またガッツが生まれて。それは芸能界に限ったことではなく社会全体の雰囲気ですが、刺激になりますし、勉強になります」。

下の世代との共演はもちろん、「話題になっている邦画は出来る限り観るようにしている」そうで、「最近だと『帝一の國』がすごかったです」と、菅田将暉主演で、野村周平、竹内涼真、間宮祥太朗、志尊淳、千葉雄大ら旬の俳優が揃った話題作を例に挙げた。

「太鼓を叩いているシーンは、『普通、こんなにやれるものかな?』と思いましたし、永野芽郁ちゃんはエンドロールで踊ってましたし、あんなにも簡単にやってのけてしまうなんて、ただただすごいなと思いました。『君の膵臓をたべたい』での主演2人の演技を観たときにも、私が同じ年齢だったら、絶対できなかっただろうなと思いましたし、今やれと言われてもできないと思いました。ほかにも、チアダンスをやったり、弓道をやったり、皆さん器用で変幻自在で、役者さんってどんどん進化している気がします」。

◆小栗旬と念願の初共演

<現在パート>で共演した小栗とは、意外にも初共演。「すれ違ったことすらなかった」という2人の初対面は、滋賀県での撮影。「結婚した年だったので、『ご結婚、おめでとうございます』って言っていただいて。小栗さんもお子さんが生まれたばかりだったので、お互いに『おめでとうございます』って言い合いました。あとは、『今まで共演がなかったのって不思議ですよね』って話もしました(笑)」と、和やかな現場を過ごしたようだ。

北川にとって、小栗との共演は念願で「日本を代表する俳優さんのひとりですし、小栗さんは“映画の人”というイメージが強く、邦画を引っ張っていらっしゃる俳優さんなので、ずっとご一緒したいなと思っていました。本当に本当に嬉しかったです」と思い出し、顔をほころばせる。

そして、「やっぱりすごかったです。オンとオフがはっきりとされていて、休憩で椅子に座っているときは小栗さんなんですが、お芝居に入ると【僕】にしか見えなくて。それも、北村さん演じる【僕】の延長にちゃんとあるんですよね。色気がある俳優さんですし、佇まいに雰囲気があり、そこにいるだけに絵になる方。それを目の前で見て、ようやくお会いできたなという嬉しさと、次はがっつり共演したいなという気持ちがありました」と再共演を願った。

◆女優を辞めようと思ったこと「あります。何度も」―その度に支え続けた“忘れられない言葉”

「彼女の言葉が、今でも忘れられない――」。

これは、【僕】が桜良へあてた言葉。では、北川にとっての“忘れられない言葉”は?

「初めて映画に出演したとき、クランクアップで森田(芳光)監督から『女優を辞めないで頑張って続けてください』と言っていただいたことです。それから14年ほど続けていますが、その言葉があったから、今があるような気がしています。悩んだときも、『森田監督が辞めないでって言ってくださっていたな』とか、辛いときに立ち返るのは、この言葉です」。

14年のキャリアを振り返り、そう語る彼女に、続けて“夢を叶える秘訣”を問うと「私は夢がまだ叶ってないんですが、大切なのは諦めずに夢を追い続けることだと思います」と、教えてくれた。

「夢を諦めようとか、向いてないんじゃないかとか、このままやり続けていいんだろうかと思ったことは、多々あります。オーディションにたくさん落ちた経験もありますが、デビューしてからここまでとても恵まれていたという自覚がありつつ、恵まれていたからこその苦労も感じていました。『もう月9ドラマに?』とか『もう主演?』とか、自分には荷が重すぎると感じる仕事の方が多かったですし…。下積みがなかったですから、監督に言われたことができなかったり、なかなかOKがいただけなかったり、そうそうたる方々に囲まれて自分が発揮できないという時期がすごく長かったんです。それでも、これまで良い作品にたくさん参加させていただいて、夢に近づいているという実感はあって、それはやっぱりやめなかったからだなと。叶うまで追い続けるって、簡単なようですごく忍耐が必要なことですけど、夢を叶えるためには辛抱して努力を続けることしかないと、私は思います」。

「女優を辞めようと思ったことは?」と聞くと、「あります。何度も」と当たり前のように言った。深刻ではない表情や口ぶりは、やけにリアルさを醸し出すと同時に、“続けてきた者”の覚悟を感じさせた。(modelpress編集部)

■北川景子(きたがわ・けいこ)プロフィール

1986年8月22日生まれ/兵庫県出身/身長160cm/O型

2003年の女優デビュー以降、立て続けに話題のTVドラマ・映画に出演し、高い人気を得る。待機作には、映画「君の膵臓をたべたい」(7月28日公開)、「探偵はBARにいる3」(12月1日公開)、NHK大河ドラマ「西郷どん」(2018年1月スタート)などがある。

■作品概要

タイトル:君の膵臓をたべたい
公開日:7月28日(金)
原作:住野よる『君の膵臓をたべたい』(双葉社刊)
監督:月川 翔
脚本:吉田智子
音楽:松谷卓/追加編曲:伊藤ゴロー
出演:浜辺美波 北村匠海 
大友花恋 矢本悠馬 桜田通 森下大地
北川景子/小栗旬

<ストーリー>
高校時代のクラスメイト・山内桜良(浜辺美波)の言葉をきっかけに母校の教師となった【僕】(小栗旬)。彼は、教え子と話すうちに、彼女と過ごした数ヶ月を思い出していく―。

膵臓の病を患う彼女が書いていた「共病文庫」(=闘病日記)を偶然見つけたことから、【僕】(北村匠海)と桜良は次第に一緒に過ごすことに。だが、眩いまでに懸命に生きる彼女の日々はやがて、終わりを告げる。

桜良の死から12年。

結婚を目前に控えた彼女の親友・恭子(北川景子)もまた、【僕】と同様に、桜良と過ごした日々を思い出していた―。

そして、ある事をきっかけに、桜良が12年の時を超えて伝えたかった本当の想いを知る2人―。

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