霧島国際ホテル5月閉館 コロナ禍で宿泊客激減 「50年のご愛顧に感謝」
ホテルは昨春、コロナ感染拡大で2カ月半の休業を余儀なくされた。7月の営業再開後に盛り返したが、政府の観光支援事業「Go To トラベル」の一時停止で年末年始のキャンセルが続出。昨年4〜12月は客数、売り上げともに例年の4割に落ち込んだ。
駒走隆志常務(64)は「コロナの影響は長引くとみられ、業績回復のめどがつかない。突然の判断でご迷惑をかけおわびする。50年のご愛顧に心から感謝したい」と話した。建物は取り壊しを含め、対応を検討する。
社員約60人を含む従業員約150人に13日、閉館の決定を伝えた。行政などの協力を得て再就職を支援する。
ホテルは1971年創業し、大和紡績(大阪市)の子会社・大和紡観光(霧島市)が運営する。地上8階地下1階で客室数165、収容人数は500人。敷地面積は約4万1000平方メートル。宴会場10室や大浴場、岩盤浴などがあり、延べ649万人の宿泊客が利用した。