尼崎のJR立花駅近くに「雲呑(ワンタン)工房」(尼崎市立花町1、TEL 06-6422-2228)がオープンして2カ月がたった。(尼崎経済新聞)

 新作の「ピリ辛坦々ワンタン」

 高田富男さん、弘子さん夫婦が営むワンタン専門店。「中国では古くから庶民に親しまれている栄養豊富なワンタンは、日常はもちろん、お祝い事にも欠かせない。母から教わったワンタンを味わってほしい」と、弘子さんの故郷である中国・蘇州のワンタンと家庭料理を提供する。店舗面積は約4坪、席数はカウンター7席。

 東京在住だった2人が尼崎に出店したのは、富男さんが20代前半から20年ほど暮らした第2の故郷だったからという。弘子さんは「尼崎に何度か訪れる中で、飾らない人柄、心の温かい人情を感じた。このまちのイメージに、家庭の味、庶民の味であるワンタンがぴったり」と話す。

 ワンタンは一つ一つ、弘子さんが手作りする。干しエビと豚肉をベースに、チンゲンサイ、小松菜、ニラ、セロリなど季節に応じた野菜を組み合わせた具だくさんの餡(あん)を皮で包む。「自家製スープもおふくろの味。果物を隠し味に加え、ヘルシーで優しい味付けにしている。途中で黒酢を加えると味が変わって2度楽しめるから、汁まで飲み干すお客さまが多い」と弘子さん。

 ランチタイムは、「海老(えび)入スープワンタン」(580円)、「ピリ辛坦々(たんたん)ワンタン」「海老入スープワンタンセット定食」「海老入つけワンタンセット定食」「焼ワンタンセット定食」(以上680円)、「ピリ辛坦々ワンタンセット定食」(780円)を用意する。

 ディナータイムは、ワンタンメニューに加え、「ママのお任せ家庭料理」として大根クラゲサラダや豆腐春巻きなど「日替わり小鉢料理」(380〜500円)を提供。ドリンクメニューは、甕(かめ)出し紹興酒「陳年紹興貴酒」(グラス450円)のほか、焼酎(350円〜)、日本酒、チューハイレモン、「アサヒプレミアム生ビール熟撰(じゅくせん)」(以上380円)、チリワイン「ティルティル」(赤・白、グラス各300円)、ハイボール「ブラックニッカ」(350円)、「スーパーニッカ」(480円)などをそろえる。

 持ち帰り用冷凍ワンタン10個(450円)も販売。「家でも手軽に本場の味を楽しんでほしい。ゆでる、焼く、揚げるなどいろいろなアレンジができる。ゆでたワンタンを市販のスープに入れるだけでもいい」と弘子さん。

 この日来店していた男性は「ワンタンといえば、カップラーメンなどに入っている少なめの餡を皮で包んだもののイメージ。本場のワンタンは違うと驚いた」と話す。弘子さんは「日本在住の中国人のお客さまにも『故郷の味を食べることができてうれしい』と喜んでもらっている」とほほ笑む。

 オープン当初は昼営業だけだったが、常連客からの要望を受けて6月1日から夜営業もスタートした。富男さんは「昼は食堂、夜は居酒屋の雰囲気で好評。お客さま同士の交流が生まれればとカウンター席だけにしたところ、実際に会話が生まれいつもにぎやか。地域密着型のお店でありたい」と話す。

 営業時間は、ランチ=11時30分〜14時30分、ディナー=17時30分〜20時30分。冷凍ワンタンのテークアウトは11時30分〜20時30分。土曜・日曜・祝日定休。